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14話目 ボス

ちょっと体調がすぐれないので短めです。


それからボス部屋に着くまではそう時間はかからなかった。


ボスと戦う精神的な準備を終える前にボス部屋に到着してしまったのだ。


「ここがボス部屋かな。」


ボス部屋への入り口は大きな扉になっている。


「これどうやって開けるんだ?」


「開けゴマ!!とか?えへへ、違うよね~」


ゴゴゴゴゴゴゴ......


「「えっ」」


開いてしまった。


「うそ、開いちゃったよ。」


「開いちゃったね。」


「「......。」」


「行く?」


「行こう。」


私たちは恐る恐るボス部屋の中に入る。


すると後ろのほうからドスン!と大きな音がした。


驚いて振り返ると入ってきた扉が閉まる音だった。


完全に閉じ込められた。


もう戦うしかないのだろう。


あたりには緊張感が漂っていた。


するとボス部屋の中央が急に光りだし、ボスが姿を現した。


「ミノ......タウロス......。」


現れたのは手に大きな斧を持ち、体長が10mを超えるような大きなミノタウロスだった。


がおぉぉぉおおぉお!!


「「が、がおう??」」


お、思ってたんと違う!


一気に集中力が削がれてしまった。


くっ、もう戦いは始まってるってことかっ!!


「しゃあメアリー!!行くぞ!!」


そがれた集中力を補うように大きな声を出して気合いを入れる。


「しゃあ!!やってやろうじゃない!!!メアリー!行きます!!」


今、戦いの火蓋が切られた!!



こういうボス戦の時にはとにかく力を合わせなきゃいけない。


複数人で戦ってもそれぞれが単独プレイをしていたらそれは複数人で戦っているとは言えない。


1対1ではなく複数対1の状態を作ることが何より大切だ。


「私は右に、メアリーは左に回ってミノタウロスの足を攻撃したい。できるだけ後ろに回って攻撃して!」


「わかった!!」


できるだけ後ろに回って攻撃をすることでミノタウロスを前へ傾けさせようという考えだ。


ミノタウロスの重心は頭の重さもあって前側によっている。


それは腰や背中の曲がり具合から簡単にわかる。


私たちはできるだけミノタウロスとの距離をとりながら後ろへ回っていく。


しかしそんな簡単に後ろをとらせてもらえるわけはない。


「くる!」


ミノタウロスは持ってた斧を大きく振る。


私はタイミングを見計らって跳躍で高く跳ね上がる。


そして空中ジャンプを使って向きを変え、一気に足のほうまで詰める。


私はうまくよけれた。


メアリーのメインの職業は鍛冶師。


第二職業の大剣使いはスキルを獲得できない。


スキルのない状態でミノタウロスの攻撃をよけるのは至難の業だ。


まずい、メアリーが!


「おらあああああああああ!!大剣使いなめんな!!!こっちはもう別ゲーで4年やってんだ!!!!立ち回りなんてわかってる!!」


メアリーはそう叫んで大剣を棒高跳びのように地面にさし、高く飛びあがった。


「メアリー......すっご......。」


いやマジですごい。


読んでくださりありがとうございます。

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