表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/193

119話目

一通りあたりを見渡してみても、敵影は一切確認できない。


雪山は森林限界を超えているようで、木々や草は生えていない。


そのため、身を隠す場所はあまりない。


見渡していないのであれば、おそらく私たちの近くに飛ばされたほかのパーティーはないのだろう。


翌日のフィールドの外側からパーティーは動いてやってくると思うので、一応そちらの方を念入りに観察した。


すると、米粒ほどの4人組グループが雪山を囲っている森林の中をちょこまか動き回っているのが見えた。


おそらくこっちには気が付いてないようで、雪山の方へ来るように見受けられなかったため、攻撃を仕掛けずに3人と合流した。


「マップのさらに右下側の樹海の中に、4人組のチームが見えた。おそらくこっちには来ないと思う。そのほかのチームは確認できてない。」


「おっけ。お疲れ。」


私があたりを探索している間に、3人の中で今後の方針が決まったようだ。


明日、明後日のフィールドがマップに表示されて、私たちが入っていた場合はそのまま待機、入っていない場合はゆっくりとこの山を下るという判断になった。


ここはマップ全体でみると相当右寄りなので、おそらく明後日のフィールドには入らないだろうという推測も立てた。


雪山では、先ほどからもちょくちょく雪崩のようなものが発生しており、何も対策をしなかったら安全には下れない。


そこは私とメアリーの造形スキルを利用して、足場を固めていきながら下る。


ただ、ふもとの方から遠距離で攻撃が来ると、驚き足場を踏み外す可能性もあるので、守りはまたまた造形が使える私とメアリーの2人が担当、残りの2人は下ることに集中ということになった。


私たちのレベルから考えて、そこらの敵ではよっぽど負けないだろう。


そこらへんは自信をもって挑む。


では、明日1日は何をするかというと、雪山を下るときに目立たないよう、メアリーは持ち込みの白い布を使い、簡易的なローブを作るようだ。


私たちのやることは、そのメアリーを守ること。


おそらく明日は暇になるだろうということだったので、できるだけ体力を温存するように行動する。


山の天気は変わりやすい。


そこら辺に気を配りながら慎重に行動していこう。


「ユウヒ、余裕があったらでいいんだけど、これを使ってあたりをよく観察してほしい。」


そういってメアリーから手渡されたのは、片手で十分持てる小さな双眼鏡。


少し覗いてみると、どうやら何らかの魔法が付与されているようで、相当遠くまで5段階で見ることができた。


「これ見てるときは後ろの警戒ができないから、できるだけ私たちから見える位置で使ってほしい。」


「わかった。」

読んで下さりありがとうございます。

少しでも面白いと感じましたらブックマークや下の評価など、ぜひお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ