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101話目 お店

:初配信だけど、配信タグとかそういうの決めなくていいん?


「ああ、それは次の配信でメアリーと一緒にやるよ。」


:メアリーコラボ来た!

:遂に!!

:メアリー!?

:あの伝説のパーティーの絡みが見れるとは!

:\(^_^)/


私がメアリーとコラボするという宣言をしたら、コメント欄はその話題で大盛り上がりだ。


実はすでにメアリーは配信をしていて、何ならチームに所属する前からちまちま配信していたそうなのだが、相当多くの視聴者を集めている。


どうやらメアリーの口から私のことが語られることはなかなかないらしく、不仲説が出ていたとか何とか。


いや、不仲じゃないから!


「まあひとまずそれは置いといて、今はこのケーブレイクタウンを回っていくよ!」


:はーい!

:了解した!

:そういえば、そこってどうやって行ったの?


「ああ、行き方ね?それが私もあんまりわからなくて、私ケルピーと戦闘になったんだけど、何とか倒せたのだけどそのまま意識失っちゃったんだよね。気が付いたらここにいた。」


:ケルピー!?

:いまケルピーって言った!?


私がケルピーという単語を出すと、コメント欄は再び盛り上がり始めた。


何かあったのだろうか。


:ケルピーってゴリゴリのレアモンスターじゃん!


え、レアモンスター!?


「え、あいつレアモンスターだったの!?」


:そうだよ!

:サンライズファンタジー非公式WIKIより

 ケルピーとは3層地底湖エリアにまれに出没する馬型のモンスター。

 プレイヤーを水中へと引きずり込んで、溺れさせる凶悪なモンスターで、現段階では討伐者はいない。

 レアモンスターで出会ったプレイヤーも少なく、討伐者がいないため、情報に関してはほとんどない。


「え、討伐者なし!?」


:初討伐おめでとう!

:kwsk

:ヤバすぎ!さすがユウヒさん!

;俺戦ったことあるけど、あれ倒せるもんじゃないぞ?どうやって倒したんだ!?


「え、倒し方?普通に造形っていうスキルでパパッとだけど。」


私がそういうと、コメント欄は『参考にならねぇ』とか言ってた。


しらないわい!


「まあいい!とりあえず探索ね!」


私はケーブレイクタウン内を歩き始めた。




「いや、ほんとにきれいな街並みだな。」


何かの映画のセットのような美しい町並みは、思わず見とれてしまう。


しかし、歩いてみても何かこれと言って特殊なものもなく、とりあえずお店に入ってみて何かを探すことにした。


「ごめん下さい!」


私が中に入ると、そこには小太りのおじいさんが立っていた。


「おおいらっしゃい。今日は何を買いに?」


「えっと、まだ決まっていなくて、中を見させていただいてもよろしいですか?」


「おう、自由にどうぞ。」


噴水に面するおしゃれなお店に入ると、中にはとにかくたくさんのものがあった。


鉱石や探検道具、それにポーションなんかも。


でもほかの町のお店とは結構品ぞろえが異なっていて、洞窟で採れるものがメインになっているようだ。


ちなみにカメラは私視点のモードにしており、妖精ちゃんは消えている。


挨拶の時とかはいいけど、基本的には私視点の物になると思う。


:安!?


「だよね!私もそう思う!」


「嬢ちゃん、何独り言言ってんだ?」


あ、そうだった。


妖精ちゃんがいる時は妖精ちゃんに話しかけてると思われるから別に怪しまれないのだが、妖精ちゃんを締まっている場合はただのヤバい奴にしか見えないのだ。


プレイヤーなら頭の上に配信マークがついていているのが見えるのだが、NPCにこれは見えないらしい。


とりあえず頭の中で語りかけるようなイメージをすれば声に出さずとも配信に声が乗るとか。


さすがフルダイブ!


それにしても、とにかく商品が安い。


中心の町から結構離れているのに、なんでこんなに安いのだろうか。

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