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マーダープラン  作者: せいぎ
1日目 ゲームとは楽しまなくてはならない。
18/21

全員集合




 改めて席につくと朝食は冷めきっていった。

 お前のせいだと言わんばかりに善之に目を向けるものの、輪の中に溶け込んで会話しており気付く素振りは無い。今度こそ文句の一つでも言ってやろうと心に決めた。

 朝食が冷めるのも無理はない、結構待たせてしまったのだろう、ほぼ全員が食事を終えており、食後のコーヒーや紅茶を楽しんでいる様だった。

 余程暇なのか志村くんなんかは椅子をグラグラさせて遊んでいる。

 ともあれ、ようやく全員が集合した。

 心なしか呆れ顔に見えるフェアリさんが、追加説明を始められる環境が整った。


 「改めまして、皆様おはようございます。今回はゲームを進めるにあたっての説明となります」


 まずフェアリさんは施設の説明をした。

 3階は僕らの客室のみ。

 1階はメインホールを中心として、西側の廊下にトイレと食堂の2部屋が連なっており、食堂からは厨房と食品倉庫に繋がっている。

 東側の廊下からは娯楽室と書庫と治療室と武器庫が備わっている。

 2階は基本的に食堂から階段で繋がるテラスのみ。

 これらが僕らの行動可能範囲であり、好きに過ごして良いそうだ。

 

 逆に入室不可能なところは2階に幾つか備わっている。法廷と監獄に牢獄。これらは想像するに容易い、ゲームに関わるものだろう。

 

 以上が施設の全容であった。

 時間は沢山あることだし、館の構造を知っておくのも大事な事だろうから後で探索しようと思った。

 ちなみに既に知っているからなのか二階堂くんは鼻を鳴らし、善之はドヤ顔をしている。あっ……そういえば庭も行動可能範囲だそうだ。



 次にメインホールの受付スペースに設置されているらしいボタンについての説明がされた。

 そのボタンを押すと館内全域にサイレンが鳴らされるそうだ。使用可能なタイミングは死体発見時、また死体を発見した人のみで、それ以外の場合に使用しても何も起こらないとのことだった。

 つまり事件が起こった際の流れの説明であった。


 目の前で死体を目撃したら、メインホールにあるボタンを押しに行く。いざそんな状況になった時に、冷静に動けるものだろうかと少し不安だが流れは理解した。



 フェアリさんからの説明は以上2点。次に質問を求められた。




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