表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マーダープラン  作者: せいぎ
0日目 ゲームとはフェアでなくてはならない。
10/21

最終確認



 区切りを感じたフェアリさんは次にゲーム参加の最終確認を行う。 

 今ならまだゲーム不参加とする事も出来る。席を立つ人は誰も居なかった。16名。全員参加。


 「かしこまりました。それでは16名でゲームを開始致します。今回の殺人規定人数は6名となります」


 16人は生存者、死亡者、追放者の3つで割り切れないので+1名の6名が今回の殺人規定人数となった様だ。

 つまり生存者は最低の場合だと5名。

 そして死亡者は最大の場合だと6名。

 どうだろう?どれくらい難しいのだろうか?マーダラーだと見破られる事なく6人を殺す事は……基本的な人狼ゲームと違い協力者や殺人鬼が2人以上いる事もないが……。


 再度、区切りを感じたフェアリさんは話し始めた。


 「それではこれよりお一人様ずつ部屋番号の書かれたカードを受け取りに来てください。受け取った方はそのまま3階の個室に向かってもらいます。そこから先は個室モニターとスピーカーにて指示しますが、本日は個室から出る事は禁止させてもらいます。凶器配布の後にゲーム開始となり、その後時間省略が発生します」


 殺人、凶器、ゲーム開始、などといった単語が出てきてやっと少し緊張が走った気がした。

 それじゃお先にと善之が1番に食堂を後にしていった。

 1人……また1人と……ある人は普段と変わらず、ある人は緊張が見て取れ、ある人は鼓舞するかの様に、それぞれ異なる顔を見せながら消えて行く。


 頃合いを見て僕も行く事にした。気が付けば残りは、二階堂くん、藤くん、小清水くん、志村くん、と僕の計5名。

 ここまで残ってる人は、最後の方まで残りたかったのかもしれない。それだけでも人の顔色や表情なんかでも情報が得られる。もしも僕の考えた通りなら今残ってる人は用心深い性格なのかもしれない。もしくは単純に後の方がいいとか、何も考えてないか。とゆうか僕の考え過ぎか。


 部屋番号のカードを受け取りながら、ついさっきのフェアリさんとの初対面を思い出した。その時か、もしくは早川さんの隣の席に座った時が、今日の僕の1番緊張したシーンだったなと感じた。


 なんてことはない。緊張感が足りないのは自分自身もだ、と思いつつ食堂を後にした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ