ひまわりの家
ビショ濡れになってしまった翌日、椎名は学校に来なかった。
「風邪かな?」
「かもしれませんわね。」
心配そうにする神宮寺。
「帰りの電車の中、少し寒かったしな。」
「念のためにハンカチで拭いてはみたのですけれど、体を冷やしてしまったのかもしれませんわ。」
それに加えて季節の変わり目というのもあるだろう。
「見舞いにでも行ってやるか?」
スマホやガラケーを持っていればラインなりメールしてやるんだが、それがないならと深い意味もなく提案すると彼女は渋い顔をした。
「椎名さんのお家、ご存知なのですか?」
「え?神宮寺、知ってるんじゃないのか?」
サラリと長い髪を揺らして彼女は首を横に振る。
てっきり椎名と同じ中学出身だったから知ってると思ったけど、どうやらそうではないみたいだ。
「私は遠くから見るだけで、話しかけるなんて………。」
そうだった。彼女は中学の時から遠くから見ていただけで、話せるようになれたのは最近の事だった。
「先生にでも聞くか。」
「でも、いきなりお見舞いだなんて迷惑ではないでしょうか?」
言われて、ふと『何しにきたのよ?』と睨む椎名が想像できて苦笑いしてしまう。
「あまり女の子は自分が弱っている姿を男の子には見られたくないものですよ?」
「男だって自分がへたばってるとこ女子に見られたくないけどな。」
「特に………。」
話を続けるのをチャイムが割り込み、彼女は自分の席へと急いだ。
特に………椎名みたいなタイプなら、なおさら、か。
朝のホームルームが始まり、俺には椎名がいない机が寂しそうに見えた。
何事もなく過ぎていく一日。空の色は昨日と変わらず重たそうな雲が雨を降らせ、止む方が気紛れのような天気だ。
「先生に聞いてきたのですが………。」
放課後、ホームルームが終わると神宮寺が困った顔をする。
「椎名の?」
「ええ。」
いつの間にか気を利かせて椎名の住所を先生から聞いてくれたらしい。しかし、その表情は芳しくない。
「本当に、お見舞いに行かれますか?」
「まぁ、ラインもメールもできないから。あー、もしかして物凄く辺鄙な所にあるとか?」
「いいえ。駅からバスに乗ればすぐです。」
だったら財布の中身も大丈夫だ。
「俺も暇だし、ちょっと椎名を驚かせたいからな。」
「………分かりました。では、一緒に参りましょう。」
こうして神宮寺の道案内で椎名の見舞いに向かう事にしたけど、一体何を心配してるんだろう。
折り畳みではない傘を掴み、俺たちは駅に向かった。
登校する時に電車から降り立つホーム。そこへ帰りに立つと風景が違って見えて新鮮だ。
閉じた傘が作る小さな水溜まり二つ。横を見れば神宮寺の綺麗な横顔。
育ちの良さも感じる美人。なのに中学の時は周囲から嫌がらせを受けていたと彼女は言っていた。
もしかすると神宮寺が美人だから、女子たちのやっかみが度を過ぎて嫌がらせになってしまったとか………かもしれない。
じっと横顔を見ながら考えていると彼女が視線に気付き、俺は慌てて彼女よりも向こう、線路の果てに視線を合わせた。
「ト、トンネルあるんだ?こっちから電車に乗るの初めてだから新鮮なんだよな。」
「こっちは田舎ですからね。」
「そうなんだ。」
「ええ。逆に私たちは買い物などで、あちらへの電車は使いますよ。」
「へぇ。」
話を聞きながら俺は椎名とアワレコで出会った日の事を思い出した。
あの日、椎名は買い物か何かで電車に乗って来たのだろうな。
そして、またまたアワレコで、たまたま試聴コーナーに来ていた俺たちは初めて言葉を交わした、と。
まだそんなに月日は経ってないというのに懐かしく思えてくる。
あまり会話らしい会話もないホームにアナウンスが電車の到着を告げ、これ以上は水溜まりを広げられなくなった傘たちは開いたドアの中へと連れられていった。
ホームから離れた電車はすぐにトンネルに吸い込まれ、そこから出たかと思えばまたトンネル。それを何度か繰り返し、繰り返す度に窓の向こうは緑が濃くなっていく。
そうして五つ目の駅で神宮寺と共に降りると小さな街だった。
「田舎でしょ?」
少し恥ずかしそうに、しかし落ち着いた穏やかな顔で彼女は道案内を続けてくれた。
「後はバスに乗って、そうですね………十五分くらいでしょうか。」
駅のバス停。椎名は毎日こうして学校から帰ってるのかと待っていると、それほど待たずにバスはやって来た。
初めて見る街の中を走る初めて乗るバス。その揺れも窓の向こうも初めてのものばかり。
あっという間に十五分という時間は過ぎて、俺は神宮寺の後ろについてバスを降りた。
ブザーを鳴らしドアを閉め、エンジン音を響かせて走り去るバスを見送ると、傘の下の彼女は道の向かいへと横断歩道を歩いていく。
「ここですわ。」
椎名の住む家は横断歩道を渡りきってすぐにあった。
「ここ?ここって………。」
バス停が近くて便利な所に住んでるなと羨ましい気持ちになったのは束の間、そこにあるフェンスと看板を見て俺は口をつぐんでしまった。
「ひまわりの家ですわ。」
彼女に言われずとも、その文字は俺にも読めた。そして、その上にある文字も。
「児童養護施設………。」
ひまわりの家の文字は手書きのペンキで暖かみがあるが、その上の文字は黒一色で、雨に濡れているせいか重い感じがした。
「地元では有名な施設ですわ。」
ここまで来て、やっと神宮寺の表情が曇っていた理由が汲み取れた。
「本当に椎名さんに会われますか?」
「ああ。もちろん。ここまで来たんだから。」
即答した俺に彼女は大きな溜め息をもらし、それではと受付のある正面玄関を二人して目指した。
ひまわりの家という名前らしい内装は明るい。壁はオレンジ色で、所々に色紙や折り紙で作られた飾りが貼られてある。
「あの、すみません。」
俺がキョロキョロとしているうちに神宮寺は受付窓口に声をかけ、そこにいた中年女性と話を始めた。
「椎名灯さんの同級生の者です。今日、椎名さんが風邪で欠席されましたので、クラスの代表として伺わせていただきました。」
見事な口調で見事な嘘。端で聞いていた俺も自分がクラスの代表で来たような錯覚に陥りそうになった。
「ああ!灯ちゃんの?」
「はい。椎名さんの具合はいかほどでしょうか?」
「ちょっと熱が高かったから学校は休ませてもらったけど、今は落ち着いてるわ。部屋まで案内するから、ちょっと待っててね。」
「宜しくお願い致します。」
気さくな中年女性は受付から出てくると、こっちこっちと手招きしながら俺たちを二階へと案内してくれた。
階段で二階に上がる前もどこからか子供たちの声が聞こえ、声だけでなく走りまわる小学生たちとすれ違ったりもした。
中には「あー!知らない人ー!!」と指差す子も。
「コラッ!人を指差しちゃダメでしょ!」
女性が注意をしながら、やがて二階へ辿り着く。
そこは一階と違い、少し賑やかさに欠けていた。
「一階は小学生以下の子供たちの部屋で、二階は中学生と高校生の部屋になってるの。」
親切に説明もしてくれた女性はやがて、一枚のドアの前で立ち止まる。
「ここが灯ちゃんの部屋よ。」
そう指差したドアの横には『椎名 灯』と油性マジックで書かれたプレートがある。
「灯ちゃん、起きてる?」
女性が数回ノックをすると、聞き慣れた声で「起きてるわ」と返事があった。
「学校のお友達がお見舞いに来られたの。入ってもらっていい?」
ドア越しに「友達?ああ。今開ける」と相変わらず愛想のない声。
そして椎名は「神宮寺でしょ?お見舞いになんて来なくていいのに」と言いながらドアを開いた。
「よっ!椎名。具合はどうだ?」
バタン!
ネズミ色のスエット上下を着た椎名が見えた瞬間、勢いよくドアは閉められ、その向こうから椎名のひっくり返えった声がドアを振動させる。
「なななななななんであんたまで来てんのよっ!?」
「ほら、嫌がるでしょ?」
やれやれと神宮寺。
「ここまで嫌がられるとは思ってなかった。」
「どういたします?」
どうするかって言われても、椎名が嫌がってるなら仕方ない。とりあえず熱も引いて、大声が出せるくらい回復してるのは分かったから、それでいいか。
「じゃあ、俺は帰るから。」
せっかく来たけど、そうするしかあるまい。
「え?!ちょっ!ちょっと待って!」
「ん?」
「じゅ十分!あ、五分だけ待って!」
そう椎名が言うと部屋の中からドンガラガッシャンと一階にも負けない賑やかな騒音が響き始めた。
「俺、帰らなくてもいい?」
「みたいですわよ?」
神宮寺と顔を見合せ苦笑い。
ドタバタする音が続く最中に「いったぁっ!」と、多分どこかで足の小指でもぶつけたであろう椎名の絶叫を聞きながら、案内してくれた女性は「明日は学校に行けそうね」と笑いながら去っていった。
――――五分後。
「ま、待たせたわね………。」
肩で息をしながら椎名はドアを開いてくれた。
「なんか、さっき見た時より病人っぽくなってるぞ………。」
フラフラしながら「うっさいわね」と椎名は部屋の中、そこにあるベッドに倒れ込んだ。
「椎名さん、まだベッドに横になっていなければ体に障りますわ!」
ベッドに駆け寄り神宮寺は甲斐甲斐しく椎名を横に寝かせ布団をかけた。
「いや、さっきまでドンガラガッシャン賑やかにしてたから大丈夫だと思うんだけど?」
「どこか痛むところはございませんか?」
俺の言葉は独り言として処理され、神宮寺は心配そうに椎名の顔を覗き込む。
「足の小指が痛い。」
「ギロッ!」
椎名の心の声を代弁したら睨まれてしまった。
「とりあえず座らせてもらうけどいいか?」
睨まれながら部屋の床に返事を待たずに俺は座った。
フローリングの床。その真ん中には小さなカーペットが敷かれ、これまた小さなテーブル。
学習机はパイプ製のシンプルな物。小さなタンスの上にはミニコンポ。その近くには、あのギターがスタンドで立たされてある。
「ジロジロ見ないでよ。」
布団から顔を出しながら椎名は、あからさまに見渡す俺を睨み続ける。
「そ、そうですわよ!女の子の部屋を、そんなに、ジロジロ見るのは、失礼、ですわ!」
「おい神宮寺。言ってる事とやってる事が反比例してるぞ?」
俺以上に尋常ではない眼球運動で部屋の隅々まで見る神宮寺に、さすがの椎名も青ざめている。
「それにしても意外だな。」
一通り見たところ、椎名の部屋はいたって普通だ。
「意外って何よ?」
「イメージと違うなぁって。」
特に飾り気がないのはイメージ通りだが、あまりに飾り気がなくて意外に思えた。
「パンクバンドのポスターとか、トゲトゲ革ジャンとか、壁にスプレーで落書きとか、もっとデンジャラスな部屋かと思ってたからさ。」
「悪い?」
ベッドに横になりながらも椎名の様子は普段と変わらない。さっきのドタバタと合わせて考えると、明日は学校に来られそうで安心した。
こうして見舞いに来ておきながら何だが、特に話す事がないのに困ってしまう。
神宮寺は椎名の部屋に入れただけでテンションが上がって色々な話をして、椎名は面倒臭そうにしながらも相手をしている。
「二人って同じ中学だよな?」
話題の乏しい俺だから、目の前の女子二人の共通点を探して改めて聞くくらいしかできない。
「ええ。三年生の時は同じクラスで、同窓生ですわ。」
「じゃあさ。卒業アルバム見せてよ?」
気安く頼んでしまったが、椎名は嫌がりそうだと言ってから少し後悔。
「いいわよ。」
「え?いいの?」
サラッと椎名からOKが出て逆に驚いた。
「卒業アルバムなら机にあるから、勝手に見ればいいわ。」
ではではと立ち上がりシンプルな机の上を見ると、綺麗に並べられた教科書たちに混ざった中学校の卒業アルバムをみつけた。
「これだな。」
「ダっ!ダメーっ!!」
卒業アルバムに手を伸ばし掴むと背中に衝撃が走り、俺は無惨に床へ倒れた。
「卒業アルバムはダメです!」
振り向くと神宮寺が卒業アルバムを胸に抱いて構えていた。
「いきなり体当たりとか危ないだろ。」
「体当たりなんかしてませんわ!蹴っただけです!」
そうか、体当たりじゃなくて蹴られたのか。それならいい………わけない。
「それはともかく、卒業アルバム見るのダメってどうしてだよ?」
「どうしてもです!」
神宮寺は立派な胸に卒業アルバムを抱き締めて死守するつもりなようだ。
無理矢理に奪おうとすれば、確実に柔らかそうな胸をまさぐる形になるだろう。
それと気付かず勢いで奪還を試みても悪くはない。
しかし、その後が問題だ。
椎名から何を言われ、何をされるかを想像しただけで………。
むむむむ、神宮寺のユニークスキル『Fカップバリケード』………実に恐るべし!!
「いいじゃない。見せても。」
迂闊に手を出せない状況に援護射撃してきたのは意外にも椎名だった。
「わ、私が見られるの嫌なんです!」
あの椎名が言っても神宮寺は卒業アルバムを離さない。ここまでするとなると、本当に神宮寺は見られなくないんだろう。
そこまで見られたくないならいいか。
「大丈夫よ。きっとね。」
見るのを諦めた俺に構わず椎名は神宮寺をなだめる。
「でも………。」
「大丈夫よ。」
二人の短いやり取りの内容はよく分からないが、少し考えてから神宮寺は卒業アルバムを俺に差し出してくれた。
「笑わないでくださいね。」
そうして受け取った卒業アルバム。あれだけ見るのを嫌がられた後だと開くのに抵抗感が半端ない。
「じゃ、遠慮なく見せてもらうな?」
テーブルに広げると神宮寺は下を向いたまま動かなくなった。
椎名と神宮寺の通っていた中学の卒業アルバム。中身のデザインは俺のと少し違うけど、基本的な流れは一緒だ。
「二人は何組?」
「三組よ。」
椎名に教えられて三組の集合写真を探してみる。
「三組、三組っと………あったあった。」
「……………。」
ペラペラとページをめくるとすぐに三組の集合写真はみつかった。
場所は校庭だろうか。担任らしき中年男性を前列中央に男子が左、女子が右に三列で並んでいる。
「椎名は………ん?」
アルバムの下には名前の一覧があったが、あえて俺は写真から探そうとしてみた。が、女子の中に椎名らしい女子がみつからない。
「もしかして男子の中に?」
「あんた殺すわよ?」
こんな事で殺されてはたまったもんじゃない。仕方ないカンニングしよう。
下の名前一覧から椎名を探すと、担任の隣に椎名の名はあった。
「先生の隣?」
さっき見たはずだが……。
改めて目を担任に移し、その隣の女子生徒を凝視してみた。
「んー?んん~……?俺、目が悪くなったか?」
そこには椎名ではなく、サラサラでキラキラした長い黒髪の美少女が微かな笑みをたたえていた。
「あんた本当に殺すわよ?」
目の前でガンを飛ばす椎名。
写真の中で微笑む美少女。
どんな冗談だ?
「紛れもない椎名さんですわ。」
今まで沈黙していた神宮寺が口を開く。
「…………。」
ちょっと整理しよう。
「髪切っただけじゃない。」
無愛想&仏頂面&傍若無人=俺の知ってる椎名。
「私も高校生になって椎名さんを見た時は初め気付けませんでしたわ。」
サラサラ&キラキラ&微笑み=俺の知らない椎名。
「そ?私も神宮寺を見た時、分かんなかったし、そんなもんじゃ?」
椎名も神宮寺に気付けなかった?
その言葉に目は自然とアルバムの神宮寺を探していた。
しかし、これまた写真ではみつけられず、シャクだが名前一覧を活用させてもらう。
神宮寺の名前は女子の三列目の一番右端にあった。
「…………。」
そこにいた女子の姿にまたしても俺は絶句するしかなかった。
両方の耳の後ろから見える三つ編みおさげ。大きな黒ぶち眼鏡。できるだけ小さくなろうと肩をすぼめる気弱そうな少女。
「…………。」
目の前の神宮寺と写真の女子を見比べる俺に神宮寺は顔を背けた。
「スゲーな二人とも。」
「そ?」
アルバムのページをめくると俺の知らない二人がいた。
椎名はまさかの生徒会役員。部活はバドミントン部。
神宮寺は図書委員で文芸部。
今の二人のイメージから、かなりかけ離れた二人の中学時代。
そのうち、めくるページがなくなり、俺はアルバムを閉じた。
卒業アルバムを元に戻して俺は唸ってしまう。
「んー、それでさ。どこに笑えるとこあったんだよ?」
こうして一通り見てみたけど神宮寺が「笑わないで」と言った理由がみつからなかった。
変顔してる写真とか、運動会で飴食い競争をして白くなった顔とか、文化祭で変な格好してるとか、そういうのを期待していたのに残念ながら一切なかったわけだ。
「…………え?」
逆に神宮寺も俺の言葉の意味が分からないと目を丸くした。
「どこにも笑える要素なかったじゃないか。面白い写真あるかと期待したのに。」
「だって、あんなに………。」
神宮寺の言葉を掻き消して椎名はベッドから出て部屋を出ようとする。
「大丈夫だったでしょ?」
「…………はい。」
一体何が大丈夫なのか。二人の会話についていけない。
「お腹減ったから何か食べてくるわ。」
「じゃあ俺たちも帰ろうか?」
「はい。ありがとうございます。」
どうして俺に「ありがとうございます」なのか分からない。それを言うなら、見舞いに来た俺たちに椎名が言うべきだ。
「見舞いに来たのに手土産もないなんてね。ガッカリよ。」
頭の後ろで腕を組み、ネズミ色のスエットで前を行く椎名に神宮寺と苦笑い。
「あー!ともりねーちゃん!カゼは~?」
玄関口までの廊下で通りすぎる小学生の頭を撫でる椎名は、どことなく卒業アルバムの美少女と同じ目をしていた。
ひまわりの家の近くのバス停で俺が乗るバスが来るまで椎名と神宮寺は待ってくれた。
「雨だから中に入ってろよ。」
「別に平気よ。」
もう風邪はどこかに行ってしまったようで、椎名はいつもの椎名。
しばらくして来たバスに乗り、窓から手を振る。
動き始めた窓の景色。その中の二人は何か話をして、そして笑う。
児童養護施設ひまわりの家。
なぜ椎名はここに住んでいるのか。
それはいつか分かるかもしれないし、分からないかもしれない。
そんな事よりも俺が考えていたのは、今度は晴れた夏の日に、ひまわりが咲いている時に遊びに来られたらいいなと、それだけだった。
PS お察しのとおり、勇也も風邪で欠席しています。