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両親登場! 父親は大賢者⁉︎


 気づくと目の前に二人の人間がいた。

片方は女で、もう片方は男。

どうやらこの二人が転生後の俺の両親らしかった。

とりあえず挨拶でもしておいたほうがいいだろうか?


「あ、あうあー」


んあ? 喋れない……。

なんで? まだ赤ちゃんだからだろうか?

そんなことを考えていると、男の方……つまり父が俺を抱きかかえた。


ん? この人、本当に俺の父親なのか?

顔がとんでもなく若い。高校生くらいに見えるんだけど……。


俺は父の顔をジロジロと観察する。

すると、父も俺の方をジッと見始めた。

そして顔を近づける。


「なるほど、異世界から転生……流石は僕の息子と言ったところか」

「……⁉︎」


え、転生がバレてる⁉︎

というか異世界からって何⁉︎

もしかして……ここは異世界なのか?


うわー……転生とだけ聞いてたから完全に現代日本に転生すると思っていたが、まさか異世界とは……。

どんな異世界だろうか?


いやいや、そんなことを考えている場合じゃあなかった。

この俺の父親はなんで俺が転生者だって知ってるんだよ……何者? 怖い怖い。


「恐れることはない。息子よ。僕は賢者……大賢者ネロ。僕は全てを知っているってだけさ」

「……」


全てを知っている……大賢者ネロだって?

おいおい、とんでもないのが父親になったなぁ……。


「ま、流石に異世界なんてものがあるとは君を見るまで知らなかったが……ふむふむ、面白い」

「さっきから赤ん坊に何言ってるの? あなたは」


お? 母親登場か。

どれどれ……ん? 赤髪⁉︎

流石異世界……。

それにしても肌も白くて……綺麗だなぁ。

それに、母も父と同じくらい若く見える。

え、何歳なの? あなたたち……。


「アリフィア。この子は異世界からの転生者なんだよ」

「はあ?」


父の言ってることを母は理解できていないようだ。

まあ、普通はそうだろうなぁ……。


「うーん、分からないか。じゃあとりあえず……この子はもう既に僕らの言葉を理解できていると言えばいいかな?」

「え⁉︎ なにそれ! 天才じゃない!」

「ふむ……まあそう言ってもいいかもしれないね」


天才……前世とは真反対の言葉だ。

まさかそんな風に呼ばれる日が来るとは……。


「さて、息子よ。異世界から転生してきたのならこの世界についての説明なんてものが欲しいんじゃないのかな?」

「……ん」


確かに欲しい。

どんな異世界かはとにかく興味がある。


「ふーむ、どんな世界か……そうだね、君の世界の言葉で説明するとしよう」


剣と魔法の世界。

父はそう言った。

剣と……魔法……?

嘘だろ……そんなの、


ワクワクするに決まっている……!


「ワクワク……か。それなら好都合。僕は大賢者というだけでなく、かなりの魔法の使い手でもあってね。僕の全てを息子に託そうと思っていたんだ」

「……」


おお……!

努力する環境まで整っているとは……グッジョブです! 神様!


「もう言葉を理解できるなら、今からでも魔法は教えられるからねぇ……楽しみだよ、赤ん坊から魔法を教えれば、どこまで成長するのか」

「……」


父はニヤニヤと笑っている。

ふふ、俺も楽しくなってきた。

いいねぇ……魔法、極めてやろうじゃないか!


「おっと、そういえば君の名前を言うのを忘れていたね」

「……あ」


確かにそうだ。

名前ねぇ……ネロとアリフィアの息子だから、ネリフィア?

そんな単純じゃあないか。


「君の名はヴァイロゼリウス。長いからロゼと言わせてもらおう」

「……」


ん? ヴァイ……なんだって?

ヴァイロゼリウス……だったかな?

んあー! 長い!

ロゼでいいか。

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