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RAUHAシリーズ 第一作品目 自由の海  作者: RAUHA=VEITONEN
第一章 大海原のわずかな遠征訓練
3/5

ウィルコ

「それで状況はどうなっている……」


皆の吐息しか聞こえない静かすぎる艦内に野太い男の声が響きわたる。


「現在、我は太平洋沖 遠征訓練中であります。」


それに私は対峙する。


「ほぉう……」今度はそういう声が漏れてきた。


「艦内にはアラン軍医、ニック軍医をはじめインターナショナル=フォース第八班第二小隊、我々第五小隊、第九班、第十班の人間あり。航海は1週間の予定です。」


回りには誰もいない。いたとしても交代で戦艦の操縦をしているであろう第十班の連中だけだ。


「死傷者はいないか。」


「本日、秋風 紫鶴教官が過労により手当てを受ける事態が発生いたしました。現在彼は安静を余儀無くされ、五月雨湧(さみだれ ゆう)教官が彼の代理をあたってます。」


私は正直にこぼれ出る野太い声に今日あった出来事をありのまま話した。

それに反応したのか野太い声が私に司令をくだした。


「ミスケイン、今回は特に動かなくてけっこうだ。引き続き仲間のふりをしながら観察、報告を頼んだぞ。」


「ウィルコ。仰せのまま任務を遂行いたします、総統。」


その声を最後に本来の(なかま)との連絡は途切れた。

私は青白く怪しげに光るパソコンの電源を切りそばにあった端末の電源も切った。



いつまでもこんなことしてるんだろ……



彼らと話をしているときは正直今のところ一番怖い。彼らから解放されたような安心感を覚えた私は固いベッドでさえ微かな温もりを感じた。その後母親に抱かれた赤ん坊のようにぐっすりと眠りについたのだった。

閲覧ありがとうございます。


<登場人物紹介>


五月雨(さみだれ) (ゆう):教官


キャラクターデザイン:りぃ様


さて、今回は会話中心の回でしたがいかがだったでしょうか?

ちなみに神無のコードネームは「ケイン」です。紛らわしくて申し訳ありません。


では、また次回お会いしましょう。


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