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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
77/400

カタカタと揺れるグラス

グラスの中には赤い液体

白い手がそのグラスを握る

ほわりと笑われる


カタカタとグラスを揺らす

人生は注がれた液体なのだ

簡単にこぼれてしまう


口に含めば甘く芳醇

喉越しは心地良く

胃の腑に落ちて燃え上がる


焦り飲めば


それはむせかえるほどに

香りを放ち

喉を刺し

心を冷やす


違えども

等しい


グラスを揺らす白い手が

動きを止める

ほろりこぼれた涙が

グラスを満たしていく


人のココロがこぼれていく


グラスに受けられる

悲しみも喜びも

ホンの僅かで


揺れるグラスからは

赤い液体がこぼれていく

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