いふ
いふ
それは誰しもが考えたコトがあるだろう
もしも
そう
もしも
止めるコトができていなかったとしたら?
「ま、負けなぃのぉ。……ぐすん。やみのしちょ、あきゃりななんかに負けなぁんだからあああ! ピエタたんいくのっ!」
ボロボロになりながらも立ち上がり妖精に呼びかける幼女。
「も、萌えるダッケッサー。アカリナをピエタが殲滅するダケッサー!!」
「…………」
バニー装備のおっとり熟女が
「悪い子はお仕置きしなくちゃね。らびゅちゃん手伝ってくれるかしらぁ?」
「手伝うっちゅ! 手伝いまくってアカリナなんかびちのめすっちゅ!」
「うふふ。イイ子ね」
「イイ子っちゅー♪ おでこちゅーっするっちゅー」
「…………」
「あら。目眩が……。ごめんなさいね。ぴぐみー」
「イイ。ピンヒール。イイ!」
「あら、大丈夫?」
「イイ。イイ! マイクイーン!」
「戦闘できるかしら?」
「へっへっへ。ぴぐみーに任せて大丈夫!」
「あら、蹴っちゃった」
「ごほーびでPowerMAX! 滅せよ。アカリナ!!」
「あんま、変わんないよね。姉様」
「そうね」
「終わったら、ティータイムであります!」
「美味しいのたくさん食べましょうね」
「美味しいスイーツを準備するであります!」
ああ、美しくもやわらかき滑らかなる肌。天使。天使の魅惑であります!!
「俺の天使だっつってんだろっ!」
「にーさん、妹がターゲットになってたの?!」
「ま、まさか、母さんをなんて」
「あちらもご兄弟ですのね」
「でもウチとはちょっと違うよ姉様」
「そうね。高等部の先輩じゃないかしら?」
「だと思うね」
「けっ。近所に住んでる双子の棒っきれじゃねぇか」
「あら、あなたの恋しい天使様は私の家庭教師でしてよ。いくらでもいけない噂をぴぐみーに集めさせましてよ?」
「くっ!」
「良かった。止めれて良かった」
「本当だよ。母さんと妹(五歳児)が変身魔女っこなんてばれた日には引きこもるしかないトコだったよ」
「母さんと妹が怪我をするような状況なんて許せないよな」
「聞いてる?! にーさん」




