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眼痛
額を刺すような痛みに目から雫がこぼれる
「ただの日焼けって言っても軽度の火傷みたいなものだからな」
そう言って笑ってくれる
ジンっと目の奥が熱くなって痛みすら走る
ホロリとこぼれ落ちる雫を
笑いながら拭われる
その笑顔が
愛おしくも憎い
「だって、痛いんだ」
呆れたように笑われて髪を撫でられる
「冷却シートと目薬だからな。しみただろ?」
得意げな笑顔が憎たらしい
ホロリとこぼれ落ちる目薬
「なんでこんなキッツイやつなんだよ」
「すぐに気持ち良くなるさ。心配はいらない」
朗らかに笑われて、どうしようない心境で布団に潜るのだ




