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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
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スキマ

その日私は桜を見に公園に来ていた。

ただ、残念なコトに少し早すぎたのか桜はまだ咲いていなかった。

咲いていない木の下での飲み会の準備中の人たちを軽く眺める。会社のイベントも大変だろうな。

しかたないと思いつつ、公園をそぞろ歩く。

ピンク色が視界にひろがった。


そこは桃園だった。


桜より少し早く、梅より少し遅く、季節の隙間を埋めるように咲き誇る桃の花。


綺麗に咲き誇る桃の花を見ながら気持ち良く歩く。


きっと今年はこの公園の桜を見逃しそうだなと思う。

でも、春の花は見れたから良いかと思う。


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