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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
395/400

濡れる夜に

冷たくて冷たくて

濡れる夜に

心の傷をグリグリと抉り出す

引きずりだした心臓を

冷たい雨で洗い流そう

心はどこにも引きずり出せないから


自分の心の手で引きずり出すのだ


冷たくて冷たくて

どうしようもない雨が降っている

抉り出した内臓にかかる雨はいつかぬるまるのだろうか?


白く眩しい光ほど

冷たくいたいものはない

誰が僕に気がつくだろう

誰が僕の抉り出された心臓に気がつくだろう

誰も気がついたりはしないのだ

心は見えない


冷たい冷たい夜がくる

抉り出した心臓を僕は自分で拾わなきゃいけない


ひとつひとつ


内臓を拾い集める


誰も助けにはならない

自分を助けれるものはきっと未来の僕


明日の僕は少しは癒えていますか?


来年の僕は今を受け入れていますか?


明日の僕はまだ囚われていますか?




冷たくて冷たくて

濡れる夜に



朝日はいつか射すでしょう?





僕は僕を助ける気になってますか?

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