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まぁるい雨
ころんと雨の雫が緑の葉っぱに揺れている。
キュッとまぁるく光ってる。
甘いだろうか?
しょっぱいだろか?
キラキラ宝石みたいに光ってる。
緑の葉っぱはまるで特別製の台座。
キラキラ輝く光は届かない希望みたい。
奇跡はあると思うの。
雫に映るサカシマの世界。
見上げれば、しのつく灰色の空。
透明に
どこか銀色に
水滴はまぁるくまるまる。
雨は冷たくアスファルトを濡らし洗う。
雨はまぁるくまるまる。
冷たく濡れるアスファルトもまぁるい世界に包まれる。
まぁるくまるまる。
だって、
私たちは
まぁるい地球に生きている。




