表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翼を広げて  作者: とにあ
古い人物設定イメージ表現実験
373/400

休息地の牡鹿

白い木の森で白いきのこを踏みつぶす


天敵のいない死の森




白い木は柔らかく微光を放つ



生命が終わる終末


安らかに眠れるよう寄り添う

生命なき森の中

草や小枝を踏んで歩く


死をおくる役割を担うのに


自身にそれをおくることもなく

ただココにある


死を経た魂が

ここを通らなくなって髄分と過ぎた


白い我が森は魂の休息地


次に生まれなおす癒しの地



乙女のまま訪れる

束の間の旅人たち


恋物語を聞こう

恨言を聞こう

後悔を聞こう

未練を聞こう

夢見る英雄譚を聞こう

そっと首を寄せて

その髪をはもう





ああ

今なら咎める友らはいないのに










旅人はこない





鹿

旅路

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ