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うそ
透明なガラスの小瓶に水道の水を注ぎ入れる
「これは特別な水なの」
あなたは不思議そうに首を傾げる
瞳は瓶に釘付け
「水道のお水だよ?」
キュッと音を立てて小瓶に蓋をする
「ただのお水だよね?」
自信に満ちた私にあなたは不安げに瞳を揺らす
「コレは特別な水なのー」
あなたの視線は小瓶に釘付け
「ここに一滴あなたの血を混ぜて誰かに飲ませれば」
「の、飲ませれば?」
「飲んだ誰かはあなたを意識するわ!」
あなたはじっと小瓶を見てた
もちろんこれはただの水
あなたはこれをどうするのかしら
なんてことのない小さな嘘




