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ゆうるり
ゆうるりと夢にたゆとう
バスの窓ガラスごしの空は
青く鈍く透き通る
ぽぅんと無力と非力がかき消えて
ただゆうるりと空に吸われる
つくつくと苛まれる心の痛みが
すぅるりと胸を締めつける
楽になる
それを私は知っていて
楽になる
それを選ぶ強さを持たない
向き合うことも
逃げることも
私は恐れているから
心の強さがあればいい
鎧をまとい心を鈍化させて
ゆうるりと空に夢に
溶け落ちよう
心の痛みが忘れられるように
ぷつぷつと音がする
赤い三日月が笑う
夜がすべて覆い隠す
ゆうるりと夢にたゆとう
バスの窓ガラスごしの空は
青く鈍く透き通る
ぽぅんと無力と非力がかき消えて
ただゆうるりと空に吸われる
つくつくと苛まれる心の痛みが
すぅるりと胸を締めつける
楽になる
それを私は知っていて
楽になる
それを選ぶ強さを持たない
向き合うことも
逃げることも
私は恐れているから
心の強さがあればいい
鎧をまとい心を鈍化させて
ゆうるりと空に夢に
溶け落ちよう
心の痛みが忘れられるように
ぷつぷつと音がする
赤い三日月が笑う
夜がすべて覆い隠す
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