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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
306/400

ふりかえる

 後ろからの呼び声


「……」


 呼ばれた気がして振り返った。

 背後には誰もおらず、ランドセルを背負い直して駆け出す。

 数歩で転んだ。

 右膝に石ころを巻き込み、そのまま学校へ。保健室は無人。傷を洗うだけで済ませた。


 数年後の中学時代。


「……」


「なぁに?」

 振り返った先に仲のいい相手はいなかった。

 翌日、転んで三針右膝を縫った。


 高校時代。

 やっぱり呼ばれて振り返ると誰もいなかった。

 数日後、酷い日焼けをした。

 右膝は無事だった。


 呼ばれた気がして振り返った。

 誰も居なくて疲れていると思った。

 次の日の夕方、車が迫ってきて転んだ。右膝を挟む形で。

 ヒビが入ったらしい。ついでに足首が腫れあがり、病院に行ったらレントゲンが紛失してた。


 呼ばれた気配がした。


 反応しなかった。




 鴉に頭を蹴られてパチンと一針とめられるハメになった。



 背後からの呼び声。

 それはいつ訪れるとも知れない警告。



ただの実話です

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