幻想
ゆるいゆるい夢を見た
問いかけの声は遠く近いところから
どうして書くの?
答えは単純
書きたいから書くの
舞台なんてどこでだっていいのにどうして現実に近い舞台は使いたくないの?
現代物はあまり好きじゃないの
好み
本当に?
そうだね
現実に近い夢物語は基本的に嫌い
だから時代劇は見ても現代ドラマは見ない
洋画は観ても邦画は見ない
特撮ぐらいファンタジーなら気にならない
どうして嫌いなの?
手に届かないものは嫌い
最終的に現実って努力は認められるか微妙
ダメなら居場所を見つけることすら厳しいんだ
ありのままになんかいられない世界
それが現実
自分を嫌って自分を殺して生きても
褒められることなく否定される
それが現実
私は随分とわからなくなって生きてるの
私って何?
拒否されたくなくてヒトを拒否する
否定する否定否定拒絶
人の心なんてわからない
私の心なんかわからない
だから
頑張ればどんなにダメでも
ダメなりに
それをそういうものだと受け入れられる世界は
やっぱり幻想だと思うんだ
現実は色々だと思うよ?
そう思う
優しいも受け入れるもあるんだと思う
信じるのだって簡単。
勝手に人を信じるのだから
相手がどう行動しても予想外でも
裏切られたわけじゃない
そう思ってる時点で信じてないんじゃないの?
わかんないの
たとえそうでも好きだよねって思いはあるの
嘘もホントも隠し事も無自覚も好きは好き
嫌なとこだって含めてあなたが好きと言いたいの
私は現実にあまり夢は見ない
だって怖いから
うまく振舞えない私はその場を取り繕おうとして空回る
空気なんか雰囲気なんか読めない
会話の流れなんかわからない
じっと見つめられても望まれてる答えは見当違い
理解し合えるって難しいって知ってる
だから幻想世界が好き
現実感が薄いから
ガラス向こうの現実
私が属さない世界は描いていて楽しいの
壊れて砕けた私の心を
私はゆっくり拾い集めるの
そうでしょ?
私




