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幻詩世界
白い世界
いろんな色のセロファンを片付ける
そこは白い部屋
個性のない虚無の世界
白い白い何もない世界
窓を開けよう
青い空が区切られた枠の中見える
セロファンのフィルターを通さなくても
世界はうつろ
人が人としての心を持ち続ける
それこそが幻想
人の心と心が繋がりあい響き合う
なんてステキな奇跡
詩を歌おう
心の詩を
幻の中に消える
理解されない心
風の中に流せば
誰かが拾い上げるかもしれない
ひとり
白い虚無の部屋
声をあげれば
独りじゃ
ないかも知れない
そこは
幻の世界
なにいろにも染まれる
手を
手を伸ばしたら
受け取ってくれますか?




