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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
234/400

守り人

力がさ

欲しいんだ


知る力が

手を差し伸べる力が

得たモノを守れる力が欲しい


無力でも

手を

差し伸べれなくても


力がない手は邪魔だと知ったから

力が欲しい


知りたいコトを

隠されないだけの力が欲しい


守られて嫌じゃないんだ

ただ

守られているだけは嫌なんだ



知らないで。そう目隠しされて

気がつかないで。そう耳を塞がれて


守りがいなくなってしまうのは嫌なんだ


僕だって

守りたい


でも


力がない


何かするコトで守りを削ってしまうなら

それが僕の守りだというのなら


いらないんだ


今度は

僕が


守りたいんだ


守り方を



知る力が



欲しいんだ


守るために必要なら


それは


毒でも剣でも盾だっていい





僕は僕が守りたいものに






守られずにいる






力が欲しい





千秋

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