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守り人
力がさ
欲しいんだ
知る力が
手を差し伸べる力が
得たモノを守れる力が欲しい
今
無力でも
手を
差し伸べれなくても
力がない手は邪魔だと知ったから
力が欲しい
知りたいコトを
隠されないだけの力が欲しい
守られて嫌じゃないんだ
ただ
守られているだけは嫌なんだ
知らないで。そう目隠しされて
気がつかないで。そう耳を塞がれて
守りがいなくなってしまうのは嫌なんだ
僕だって
守りたい
でも
力がない
何かするコトで守りを削ってしまうなら
それが僕の守りだというのなら
いらないんだ
今度は
僕が
守りたいんだ
守り方を
知る力が
欲しいんだ
守るために必要なら
それは
毒でも剣でも盾だっていい
僕は僕が守りたいものに
守られずにいる
力が欲しい
千秋




