いけにえ
診断メーカーお題より
「いけにえは黄昏の時間の狭間で捧げるんだよ」
君はそう言って笑った。
僕はばかばかしいって笑った。
君は黄昏時間にどこかに消えた。
実験中に何かが起こって爆発が起こった。
実験中だった君はどこにもいなくなった。
実験はさ、奇跡的に成功したんだって。
君の存在は忘れられる。
成功のいけにえに君がなったようでとても怖かったんだ。
時間を忘れてレポートに向かっていた。
空を見れば黄昏時間。君の消えた時間。
少し君に思いをはせた。
僕は君にあこがれていたんだ。
「やった! 成功だ!」
背後でそんな声が聞こえた。
「レソ! レソだろう? 覚えてるかい? いけにえを捧げるのは黄昏の狭間なんだ! ああ。成功だ!」
君はくるくる白衣を振り乱して回って僕に抱きつく。
「レソ。大きくなったね」
優しい笑い。
僕は君を見上げてた。
今の視線は同じ。
状況がわからない。君は失われたはずだった。
「私はね、時を跳んだんだ。レソ、君を迎えに来るために」
君はそう楽しそうに告げる。
「約束したろう? 閉塞した世界から救い出すって。ああ、レソは覚えていないんだね!」
すっとテンションを下げて君は僕の手をとる。
「君はね、これから目覚めるんだ。私たちには輝く未来の可能性が待っている」
とにあは「黄昏」「いけにえ」「輝く可能性」を使って創作するんだ!ジャンルは「SF」だよ!頑張ってね! #sandaibanashi http://shindanmaker.com/58531




