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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
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チェンジ

診断メーカーお題

 月が見守る夜のベランダでキスをする。

 頬を伝う涙。

 彼女は呟く。

「私の人生、終わったわ」

「悲観的ねぇ。大丈夫よぅ。生きてんだもん」

 コツンと額を合わせて笑う。

 華やかな笑顔。

 黒くつややかな髪が踊る。

 濃紺のスーツを着崩して、パンプスを脱いでつま先で弄ぶ。

 スツールに身を寄せて赤毛の嘆く派手な女に笑いかける。

「やだ。ちょっとケバいかしら?」

 唇を舌で軽く舐める。

「ひっ」

「そぉね。もう少し、控えめメイクでもいいわね。あたしったらかわいー」

 赤毛の女は恨めしげに黒髪の女を見る。

「うふふ。綺麗な肌だわ」

 タイトなスカートをたくし上げ、膝や腿を露わに晒す姿に慌てるのは赤毛。

「私の体を下品に扱わないで!」

 ほとんど悲鳴。

「あはは。今はあたしの身体よ。大丈夫大事に使うわぁ。心配しないで」

「明日だって会社があるのよ! 仕事がっ! ぁあ。破滅だわっ」

「大げさねぇ」

 黒髪の女は息を吐く。それはもう呆れたように。

「大げさじゃないわ!」

「そう? じゃあ、色仕掛けでごまかせば大丈夫よぅ」

「いっ、やああああああああああああああああ」


 何の因果か心の入れ替わった二人は賑やかに夜を過す。



「私の人生からだ、返してぇえええ」

「や~ん、たのしそう」

 ねーとにあ、被害妄想の激しい会社員と人生を嬉々として踏み外していく大人の中身が入れ替わる話書いてー。 http://t.co/33xpY0ROho

とにあさんは、「夜のベランダ」で登場人物が「キスをする」、「月」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai http://shindanmaker.com/28927

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