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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
187/400

赤い花

レオさんに♪


ぱたっ


ぱたぱたと床に赤い液が落ちていく。


安っぽいリノリウム。


薄緑の床に赤い花が散る。






薄青い照明はLED。


赤い花を引き連れたのは長く伸びる人影。


青白く照らされた肌。楽しげに弧を描く口元。肩でばっさり揃えられたシルエットの暗い色の髪。


女は無造作に手に持ったものを放り投げる。



ぐちゅり



鈍い音をたてて赤い花が大輪を広げる。


照らすのは小さな光を広げる貧弱な数本の蝋燭。


「今日のレシピは鶏鍋。鮮度のいいものを絞めたわ」


鈴を転がすような声。


ぱちん


「あとは、あなたの肝臓をもらえば完成だわ」



「ね」



蝋燭の光が磨かれた鋏を照らした。


そして




…………






「さぁ、召し上がれ」

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