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翼を広げて  作者: とにあ
自由にまばらに
178/400

手を伸ばせない

診断メーカーお題




「俺はどうしてここにいるんだろう?」

「迷子だからじゃね?」

「行くところがあったはずなんだ」

「どこに?」

「憶えてない」

「マジか。記憶喪失?」

「いや、目的地等が抜けてるだけだ」

「あー。アルツハイマーとか、部分的喪失とかただの健忘症とかか」

「失礼だな」

「見知らぬ男を部屋に入れて、雨宿りさせてる俺に言う?」

 外は雨。

 ここは室内。

 椅子に座る部屋の主は大学生。

 口の空いたカバンを挟んで床に座る青年。

 カバンの中から覗いているのは札束だった。

「なんかやだよなー」

 カバンの中を一瞥し、その赤に眉を寄せる。

「なにが嫌なんだ?」

「ばっかじゃね? 使いにくいじゃん」

 赤く血にまみれた札束。

 出処は不明。迷子の青年が持っていたのだが、憶えていないというのだ。

「つかう、のか?」

 青年が不安そうに大学生を見る。

 大学生は首をかしげる。

「警察で疑われる?」

「届ける、のか?」

「なぁ、アンタさ」

「ああ?」

「俺についてるの? 金についてんの?」

「え?」

「だってせっかく金目当てでさ。ヤッたのにお前、ついて来るんだもん」


とにあへのお題は〔手を伸ばせない〕です。

 〔格言、名文の引用禁止〕かつ〔「赤」の描写必須〕で書いてみましょう。

 http://t.co/zUcjIxRfpr

 ねーとにあ、馬鹿正直な大学生と迷子の青年と、出所不明の「血塗れた札束」の話書いてー。

http://shindanmaker.com/151526


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