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空色の空
ぽぅっと見上げる空の空色。
じんわり足が痛くってしゃがみこみたい朝。
青い朝の空色が
『おはよう』
って歌ってる。
ふみしめればしびれるような痛み。
空はどこまでも空色。
痛みを堪えるコトに意味はなくて。
手の届かない空に手を伸ばす。
昨日の空色から続く今日の空色。
空はどこまでも空色。
同じで同じじゃない。
一秒違えば一秒分違う空色。
指をすり抜ける空色の空。
思い出色の時色の砂。
時はとどまることなく流動する。
心と一緒。
愛しさは撹拌され募り流動する。
同じ好きなんてない。
同じ強さで愛し続けなんかできない。
変わらないなんてない。
だって、
どんどん好きになる。




