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帰還・塔・その下層
ぽたぽたと滴る水。
閉じられた場所で空を仰ぐ。
濃い青から真白の光目指して壁の色が変わっていく。
天井は見えず、そこは真白の光だ。
まるで海の底から立ち上がった海水が光に透けていくようにグラデーション。
呼吸が楽になる。
じっとりと水を纏っているのに。
身に帯びる熱は世界をゆがませる。
その苦痛が『生』を伝えてくる。
体を動かす。
びしゃり
鈍く遠い水音が響く。
呼ばれている
呼び声が甲高く耳障り。
早くやめさせなければいけない
還ってきたのだから
ぽたぽたと滴る水。
閉じられた場所で空を仰ぐ。
濃い青から真白の光目指して壁の色が変わっていく。
天井は見えず、そこは真白の光だ。
まるで海の底から立ち上がった海水が光に透けていくようにグラデーション。
呼吸が楽になる。
じっとりと水を纏っているのに。
身に帯びる熱は世界をゆがませる。
その苦痛が『生』を伝えてくる。
体を動かす。
びしゃり
鈍く遠い水音が響く。
呼ばれている
呼び声が甲高く耳障り。
早くやめさせなければいけない
還ってきたのだから
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