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《番外編》エイプリルフール

2011年のエイプリルフール

 2011年のエイプリルフールの小話三本です。

 ミグ編、ヨル編、ニャルマー編です。どうぞ!



*ミグ編


「僕…実は女なんだ」


 宿で朝食を取るため竜真と待ち合わせをしていたミグは何故かドレスを着て現れた竜真に顔をしかめた。

 髪を隠しているが、顔は出している竜真が少し声を高くしていると、十分に女に見えると言うか、女にしか見えない。胸もどうやったか、ほんの僅かだが膨らみがある。


「竜真……何の冗談だ」


「ミグなら信じてくれると思ったのに」


 顔をくしゃりと歪ませ涙を流した竜真にミグは焦った。ミグは事実として竜真が男と知っている。しかし、この場に居るのはミグと竜真だけではない。夕べ二人と同じく宿に泊まっていた客やこの宿に働く給仕がいるのだ。

 ミグに集まる全ての視線が言っている。


――そんな極上の美少女を泣かせるとは、お前何様のつもりだと



「うをぁ!」


 ミグは隣の寝台に寝ていた竜真を見て、心底冷や汗をかいた。


「ミグ……うるさいよ」


「すまない」



 ミグの夢見が悪い日の一夜でした。




***



*ヨル編



「僕…実は女なんだ」


 宿で朝食を取るため竜真と待ち合わせをしていたヨルは何故かドレスを着て現れた竜真に顔をしかめた。

 髪を隠しているが、顔は出している竜真が少し声を高くしていると、十分に女に見えると言うか、女にしか見えない。胸もどうやったか、ほんの僅かだが膨らみがある。


「リウマ……何の冗談だい?」


「ヨルなら信じてくれると思ったのに」


 顔をくしゃりと歪ませ涙を流した竜真にヨルは焦った。ヨルは事実として竜真が男と知っている。しかし、この場に居るのはヨルと竜真だけではない。夕べ二人と同じく宿に泊まっていた客やこの宿に働く給仕がいるのだ。

 ヨルに集まる全ての視線が言っている。


――そんな極上の美少女を泣かせるとは、お前何様のつもりだと


「お前が女なら俺は抱けるぞ!」

「何気色悪いこと言ってやがる!寝言は寝ていても言うな」


 寝ていたヨルは破壊的威力のクッション攻撃を受け、飛び起きた。

 どうやら夢だったようだ。


「……なんだ。やっぱり女じゃないのか」


 竜真の真っ平らな胸に目をやり呟く。


 カッ!


 サイドボードにナイフが深々と突き刺さる。

 

「師匠……早死にしますか?」



 竜真の逆鱗を触りまくったヨルの危険な一夜の光景でした。



***


ラスト

*ニャルマー編




「リウマ様、わたくし本当は女性なのです」 


 自信満々に胸に手を当て言うニャルマーにミグを除く四人は目だけで面白い前フリが来たと笑う。

「知ってるよ」


「知ってるに決まってんじゃん」


「今さらだね。ニャルマーさん」


《ニャルマーさんが女の子なの知ってるよ》


 さも当然とばかりに言う四人にニャルマーはほろほろと涙を溢す。

 見兼ねたミグがニャルマーの肩をポンポンと叩き宥めた。


「お前ら苛めるのは程々にしろよ。ニャルマーが泣いてるじゃないか」


「ニャルマーさんが遊んで欲しそうだから乗ってみたんだけど……」


「ごめんなさい。ニャルマーさん。からかうと面白くって……」


《ニャルマーさん。ごめんね》


 ロイ、シン、バレイラがニャルマーを囲み謝ると竜真は何故か覆面を取ってニャルマーに近寄った。

 近寄って膝をあわせて、女の子の様に座ると顎の下に両手拳をあてて上目遣いに可愛らしい声でこう言った。


「ニャルマー、僕、こう見えて女の子なんだ」


 ニャルマーは鼻血を噴出させ撃沈した。そんなニャルマーを見て竜真は鼻で笑う。


「このぐらいやってから落ち込め」


「「「いやいや、それ違うから」」」


 手をパタパタ振って鼻血塗れに沈没したニャルマー以外の男達は声を揃える。


《リウマさん、あたしにそれ教えて》


 バレイラは一人、竜真の可愛らしい仕草に惹かれたようだ。

 竜真と楽しい仲間達の日常風景。


いかがでしたか?ニャルマーへのスループレイ(笑)


ミグは女であってほしくない。

ヨルは反対に女ならバッチこいやぁー!的な反応でしたね。

ヨルさんたら地雷踏むのうまいんだからぁ〜

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