《番外編》11月11日にまつわるお菓子の話
れっつパラレル♪
「リウマ様」
手もとにある漫画から顔をあげ、竜真を何やら期待の眼差しで見つめるニャルマー。
「ニャルマー、僕としてはそれは女の子と二人でしたい。そんなわけでリーシャ、これくわえて?」
そんなニャルマーから視線を外し竜真は手もとにあったプリッツをリーシャの唇に押し込む。
「え?フム」
「じゃあミグが反対側から食べてみよう」
「待て竜真」
リーシャは驚き目を丸くし、ミグは口元をひきつらせて竜真に突っ込んだ。
「ミグがしないなら僕が」
「誰もやらないとは言ってない! リーシャは俺の嫁だ」
ミグを突発的に弄りたい気分になった竜真はリーシャの前に陣取ろうとして、ミグに両肩を押さえられた。
「最後は濃厚なので」
「待てい!」
ミグの突っ込みに竜真がケタケタ笑い、手もとのプリッツを自分の口に入れたその時。
「うわぁ」
ニャルマーが反対側をくわえた。
竜真は思い切りのけぞり、ニャルマーは直近で見れた竜真にうっとり。
プリッツはニャルマーの口元に残った。
「ニャルマーさんもやるよね」
「リウマさんも案外隙があるんだよね」
「ニャルマーさん、ズルい! 私もする」
ゴロゴロと転がりながら本を読んでいたシン、ロイ、バレイラ。
バレイラはポッキーを手に竜真のもとへ走った。