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《番外編》バレンタイン
「「「「「「「「「「「「「「「竜真君、好きです。私達とお付き合いして下さい」」」」」」」」」」」」」」」
竜真は目を丸くしていた。
校門を出た途端、差し出される複数のバレンタインチョコ。
チョコとともに差し出される言葉は「“私達”と付き合って」だ。
「私とじゃなくて、私達となの?」
あまりのことに竜真はポツリと疑問を呟くと、見たことある三年生の先輩が代表者として答えてくれた。
「竜真君の競争率高すぎて…個人だと大変じゃないかって…だから、同盟することにしたの。ね?私達と付き合って」
竜真は頭をポリポリとして、チョコを一つずつ受け取っていく。
「付き合う以上、出来るだけ公平にするように気を付けるけど、別れる時も全員一緒だからね。」
竜真が苦笑し気味に言うと、女の子達はキャーキャー言いながら、喜びあい、竜真に抱きついた。
竜真十七歳、十五股で女の子とウハウハな青(性)春である。