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ヨネばあちゃん。空間を切り裂くスキルを身につけるっっ〜!!?

見上げると、草原のワイバーンの群れが峡谷を空高く舞い上がり、次々と横切っていく姿が見えた。


異世界に転生したヨネばあちゃんは

魔王の直属の配下として、天空都市グランを目指して

空間を切り裂く魔法の力で、一直線に空を駆け上っていた。


ーー


しばらく前のこと。ばあちゃんは、転生からわずか3か月でグランドソードマスターという特殊クラスにジョブチェンジし、魔王を驚かせた。


転生直後の信託により、ばあちゃんは急きょグランドソードマスターになるため。勇者の剣と盾を作ることができる伝説の鍛冶職人に会うための旅を、1か月ほど続けていた。


ようやく、とある南の街の酒場の頑固なことでとても有名な頬に傷のある通称「スカーフェイス」という戦役を退いた店の親父から、酒の飲み比べを通じ、もちろん。ばあちゃんは樽で5つほど呑んだところで相手はギブアップしたが、あれやこれやで、天空都市グランの話を聞くことができた。


天空都市グランには、世界を消し去るほどの神秘的な力を持つマリンブルーサファイアにまつわる秘密が隠されているということだった。


決して、人間には辿り着くことのできない天空にある、神秘の都市を、神々は、未来の人間の危機を救うために、遥昔に創造したという神話があった。


かの恐ろしき魔王を目覚めさせたという召喚術師ピィリムの力によって、ばあちゃんは強制転生させられてしまったけれども、村いちばんの頭の切り替えが早いことで知られている。瞬時にサブスキル『天啓』の力で攻略ルートを把握し、魔王の話も聞かず、海近くの港町に向かって瞬時に走り出し、その駆け出しのあまりの速さに、魔王ですら姿が一瞬見えたかどうかというくらいの、驚くほどのスピードでその場から消え去っていた。


このときからばあちゃんは、既に15を超えるマスタークラスのマルチスキル持ちだったので。当然、『神速』スキルがノーマルモーションで発動されていたのは言うまでもなく、一瞬の動きでひとや物の動きも予測できる『等しき瞬間の魔眼』によるデュアルモードによって、視野が常に拡張され、予測された虚像が、実像と薄く重なり、賢者固有スキルの『神による最善の判断』で難なくすべての障害物をすり抜けていった。


日本の中で、唯一の小さき孤島にある、神無しの坂叉村で、ひとりだけでの力で、日本に2頭しかいない神の使いである蒼雷の駿馬を追いかけていたのだが、蒼雷の駿馬の鬣を掴み取り、さっと身を翻して騎馬する瞬間の刹那のタイミングであったが、馬上に跨った瞬間、魔王城の広間において、光の中から降臨してしまったのだった。


ばあちゃんは、元の世界に戻るためには、魔王の願いを叶える方法しか、手段はなくなっていたことも脳裏に浮かぶ答えで知ることになった。


降誕したときには、ばあちゃんはソードマスターを獲得していたが、グランドソードマスタークラスでなければ、願いを叶える神樹の下に辿り着くための試練に打ち勝つことができないということだった。


神々が神殿に祀った神の憑代に神力をともなうソードスキルが遺されていて、スキルマスターとともにクラスアップできる仕組みになっていたので、

数々の試練を乗り越えていかなければ、いけなかった。


召喚術師ピィリムの使い魔である『リリス』は

眼前から消え失せたヨネばあちゃんを

魂の波動によってサーチしつつ、いつになったら追いつけるかわからないけれど。必死になってヨネばあちゃんの見えない姿を追い続けていた。


『リリス』は魔族のなかでも優秀な家系の一族で、魔王から可愛がられていた。ヨネばあちゃんの降臨によって、失敗は『死』と言われる魔族の掟により、ヨネばあちゃんの行動次第で、リリスに明るい未来はなかった。


ばあちゃんは、転生によって18歳の心と身体を手に入れていた。魅了スキル持ちでもあったが、元からあるチャームの魅力によって、モンスターや旅の冒険者を惹きつけていたので、道中、しばらく経つと大軍勢が出来上がっていた。


ーー


大軍勢となったモンスターと冒険者たちは、帝国が支配する町に迫り、脅威イベント発生により、緊急クエストが周辺国で発令された。


リリスは、これ以上問題になる前にどうにかしなければ、自らの命がを守ることができないと知り、必死になって、ヨネばあちゃんに、念話を送り続けた。


『大災害が、あんたのせいで、発生してるの!!!』




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