3.弟たちは可愛い。
この乙女ゲームを1ルートごと最低10周した俺に抜かりはない。設定資料集も事細かにチェックもした。だから、抜かりはまったくない。でも、良かった。弟救出作戦が行えるほどの権力も財力もあるのだから。まだ心の傷がつく前に助けてやれる。……隙など見せてやらない。絶対助けてやる……!
帝王学を学んで、午後から領内の視察。まぁ、可愛い弟たち……アランとステイゴールドと視察がてらお出掛けです♡楽しみだなぁ……♡
俺、1人っ子だったから、兄弟に惹かれた。何よりもビジュアルがいいのよね。アランは碧眼のつり目、ステイゴールドは琥珀のたれ目。カッコいい&可愛い!
因みに、俺、前世男だった!特に声を当ててる声優がカッコいいから、ビジュアルも合わせて大量買い!口コミ見ても、結構いいし、ストーリーは良作だった。だけどね、思ってたけど、もし俺がこの子たちの弟だったら可哀想な過去なんて遭わせないのに。
準備を終えて、可愛い弟たちとお出掛け。馬車を出して、港街ルートビアに向かう。
アラン「あにうえ、いっしょでおれ、うれしい。いまぁ、しあわせだよぉ……」
ステイゴールド「あにうえ、ぼくもです。あにうえがたすけてくれたから、すごくたのしいです」
ユーリン「ぅううう、嬉しぃいい。俺もアランとステイゴールドに出逢えて嬉しぃいいよぉ!」
俺はギュッと2人を抱き締める。何この子たち。可愛いの権化かよ!かわゆす……
俺は周囲に信頼を得る為、視察を繰り返し、話しを聞き、解決策を練る。最悪、自身の魔力を使って、悲惨な人が出ないように。腐葉土を作って、いい農作物を作り、河川を綺麗にして、魚が棲みやすいように。河川の氾濫が多いところは水害を極力減らし工夫をする。現代の知識フル活用しまくりっ!
この国は奴隷制度はあるものの、極力減らしてみせる。
アランとステイゴールドと話しを聞きながら、領内を巡る。そして、いいものは購入したり。
アラン「あにうえ、これはあにうえににあいます」
ステイゴールド「いいえ、こちらのほうがにあいます」
ユーリン「両方頂戴いただける??」
店員「かしこまりました!流石、スクレーパー公爵令息殿!」
とかあったりもした。だが、店の裏路地に天使に出逢える気がした。只、動悸が激しいから、周りを心配させてしまうが。
ステイゴールド「あにうえ!?だいじょーぶですか!?」
アラン「あにうぇええええ!だれかいしをよべ!」
ユーリン「待て!訴訟状を出せ!海賊が我が領内を冒している!今すぐ警備を強くしろ!奴隷売買など俺が見ている前でなどさせぬ!街の警備も増やせ!アラン、ステイゴールド、俺の背後に隠れよ!俺がこの目で確認する!」
と警備を増やし、裏路地に向かう。みすぼらしい女性が筋骨隆々の汚い服着た男に子供たちを売っているのを確認。人を売買するにも権利書は必要である。この男、金貨を出して赤子の男児4人を貰おうとしてた。
あれは……第十一王子・第十二王子・第十三王子・第十四王子ではないか……??見事に金髪だし……
俺は叫ぶ。男を風で吹き飛ばして。
ユーリン「違法な人身売買は赦されぬ犯罪だっ!厳正に対処し、粛清する!……そして、そこの女性よ。もし、その子供たちを育てられぬというなら、俺が権利書を発行し、貰い受けよう。彼の者らは王侯貴族に有する金髪を持ち合わせ、我が邸宅で養育する。4人いながら、育て上げるのは難しいから、俗物に金貨を条件に売買するのなら、スクレーパー公爵が直々にそれ相応の対価を支払い、貰い受ける!」
女性には権利書と生涯生活出来る金貨を渡し、家を分け与え、収集つけた。
第十一王子・第十二王子・第十三王子・第十四王子を貰い、父上に報告した。父上は深いため息を吐いたが海賊を検挙した為、特に咎めなし。上から、『ハリル』『バラン』『バリトン』『パドック』と名付けた。