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エピソード35 やっちゃった?!

「ア・・・アレク・・。」


アレクの突然の告白に私の胸はドキドキとうるさいくらいに鳴っている。どうしよう。でも・・きっとアレクは爵位が高いに決まっている。私みたいな相手を選んではいけない。


「リア・・・後1週間でこのサマースクールは終わってしまう。俺はお前が好きだ。返事を聞かせてくれ。」


耳元で熱い息を吐く様に囁かれ、私は思わず身体がゾクリとした。でも駄目、雰囲気に流されては・・・。そうだ、いっそ・・・酔っぱらったふりをして曖昧にしてしまえばいいんじゃないの?!


「う~ん・・・もっと・・・お酒・・・。」


私は酔ったふりをする事にした。


「え・・?酒・・?」


アレクの私を抱きしめる腕が緩んだ。よし!今の内にっ!


「お酒・・・もっと頂戴よ・・。」


私は思い切りアレクの体を押して距離を取ると言った。私は自分の顔が、恥ずかしくて真っ赤に染まっている自覚があった。けれどアレクは酔って顔が赤くなっていると思ったようだ。


「リア・・お前・・また沢山酒を飲んだのかよ・・。」


アレクは溜息をつくと、背中を向けてしゃがんだ。


「ん・・?何・・・?」


「ほら、おぶされ。部屋まで連れてってやる。」


おんぶ・・私の胸の鼓動がより激しくなる。でもここは酔ったふりを通さなければ・・・。


「わ~い、おんぶ。」


私はアレクの背中にしがみついた。そのたくましい背中に、より一層心臓の鼓動が早くなる。


「・・・じゃあ、行くぞ。」


一瞬の間を開けてアレクは私の膝を抱えて立ち上がり・・夜の浜辺を歩き始めた。

満点の星空の下、打ち寄せる波の音にアレクに運ばれて揺れる背中はいつしか私を眠りの世界にいざなっていた。何て素敵な時間だろう。ああ・・・きっとそう。これは・・私の夢の世界なんだ・・。半分ウトウトしながら私はいつしか夢と現実の区別がつかなくなっていた。夢なら・・・いいよね・・?


「アレク・・・。」


私はアレクの背中に自分の頬を押し付けると言った。


「私・・・貴方が好き・・・。」


夢の中で私は自分の正直な気持ちを伝えた―。



翌朝―


「う~ん・・・。」


目が覚めた私はカーテンの隙間から差し込む眩しい光に一度ギュッと目を閉じた。


「ま、眩しい・・・。」


そしてタオルケットを頭からかぶろうとして・・・ギョッとした。何と私は裸でベッドの上で眠っていたからだ。そのショックで一気に目が覚めてしまった。


「な、な、何で私・・・裸で寝てるの・・・?」


そして一度深呼吸をしてタオルケットを巻き付けながらベッドの上で身を起こし・・・。


「ウッ!あ・・・い、痛い・・・。」


何故か体の節々がズキズキ痛む。特に痛みが酷いのは下半身だった。腰はズキズキ痛むし・・体の内部に鈍痛を感じる。


これは一体何だろう・・・?


今私は非常に嫌な予感を感じている。アレクにおんぶされて運ばれた私・・目が覚めれば裸で眠っているし、体中にはズキズキとした痛みがあるし・・。


「シャワー浴びよう・・・そして確認してみよう。」


確認?何を確認するのかは分かり切っている。


そしてシーツを手に取り身体に巻き付けようとして・・・。私はシーツに染み付いた汚れを発見してしまった。


「・・・!!」


声にならない悲鳴を上げ、急いで汚れたシーツを身体に巻いてバスルームへ向かうとそれをはがし、改めて自分の体を確認した。

すると私の体には・・・あちこちに赤黒く鬱血した後・・いわゆるキスマークが付けられてた―。




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