表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/43

★2話 理由★ 達也side 

さっそく行動開始や!


…と言いたいところやけど、


教室をのぞいて見ても立川の姿はなかった。


どこにおるんや??


今テスト前やし…


もしかして図書室とか、か??


図書室に足を運んでみると予想通り立川の姿があった。


おっ!マジでおった!


オレってめっちゃ勘ええやん!


気づかれへんようにそぅっと立川の背後に立った。


せやな…


いきなり名前しっとったらひくわなぁ…


けどウソつくんもあれやし…


「よっ!え〜とやなぁ…そうや!立川!」


名前を思い出そうと少し考えたかのように明るく声をかけた。


うっわ!オレめっちゃ演技うまいやん!


やっぱ天才や!


立川は怪訝な顔でふりむいた。


オレを目にとめると大きな目をみるみる見開いていく。


「なんで!?」


少し大きめな声をだしイスに座ったまま後ずさりされた。


な、なんやねん。


その反応…


オレがおったらそんなに驚きなんか??


少し苦笑しながら言う。


「なんでって言われてもやなぁ…オレも勉強しにきてんで?」


まぁウソやけど。


オレアホすぎるから勉強しても意味ないわ!


そのまえに、


こいつオレが自分の名前しっとるっちゅーことにはなんも思わんのやろか?


昨日名字教えてもろうてないから普通しっとるんはおかしいんやで?


今頃気づいたのか立川は大きな目を見開いてあらかさまに驚いた。


めっちゃ予想通りの反応や…


予想通りすぎて思わず笑いながら言う。


「昨日会ったやん!で、勉強しようと思ったらおったからやな、勉強教えてもらおと思って!」


「はっ?私が…??」


なんとなく立川の顔が少し歪んだ気がした。


な、


オレに勉強教えるんはいやなんか…??


ちょっとショックや(泣


まぁそんなん関係ないけどな。


立川のまえの席に腰をおろすとそのまま立川のノートを覗き込む。


「立川はなんの勉強するん??」


「英語だよ。」


立川は顔もあげずにつぶやいた。


めっちゃそっけない…


「あっ、オレも英語よぉわからんねんなぁ〜。」


無視された。


ひ、ひどいわぁ…


オレってめっちゃもてるんとちゃうんかったっけ…??


なんか悲しくなってくる…


いや、オレがんばれ!


オレは一応もてるはずなんや!


そうや、オレってうざいほどもてるやんけ!


「なぁなぁ、立川って好きな人おる??」


なんとか自信をつけて聞いてみた。


立川はペンを動かす手を止めて考えるようにななめ上に目線をむけた。


「もしかしてさぁ、オレとか!?」


「そんなわけないじゃん。」


身をのりだして言ってみたのに軽く流された。


………


なんか…


涙でそう…(涙


オレって純情やからこれ言うんだけでもめっちゃ勇気いってんけど…


おちこんで頭をさげようとしたとき、


急に立川が明るい顔で話しかけてきた。


「ねぇ、斎藤って美香のことどう思ってるの??」


…??


「美香?誰それ?」


立川の顔が一瞬固まった。


けどすぐに明るくなる。


「三浦って子だよ!昨日私と一緒にいたじゃん!」


「三浦…??知らんけど…」


本気でわからんわ。


昨日立川と一緒におったやつって…


とりまきの1人くらい…


あっ!もしかしてあいつ??


「あぁ、もしかしてオレの取りまきの一人か?」


立川は固まり、そしてオレを睨みつける。


な…


なんで睨まれなあかんのや…


もしかしてそいつの名前覚えてないことにムカついとるんか?


「あんないっぱいおるのにいちいち全員覚えられるわけないやん。」


何人おるとおもっとるんや。


それに…


オレはあいつらの名前とかを覚えるんは気がひける…


「何!?その言い方!」


立川が勢いよく立ちあがった。


「はっ??」


いきなりなんなんや??


「あんたが取りまきと思っている子達は多分みんなあんたのことが本気で好きなんだよ!?」


はぁ…??


意味わからへんわ…


そんなわけ、あらへん。


「なんやねん…いきなりキレられても…大体図書室やのにめーわくやで。」


立川はまわりの様子を見るとオレを睨みつけた。


そして急に表情を変えると力なくイスに座った。


立川は…


わかってない…


「…なぁ、モテるって楽しいと思う??」


立川は怪訝な顔でオレを見た。


考えるように口を開く。


「楽しいんじゃない?何もしなくても女の子がよってくるんでしょ?」


「そりゃ間違いやで。正確には全然楽しくもうれしくもない。まぁ、これはオレがそう思うだけやけど。」


オレ、何言ってるんやろう?


なんでこんな話になってるんや??


わからへん…


けどなぁ。


口が勝手に動くんや。


思うてることを全部吐き出してまう。


「オレのまわりにくる女はな。みんなオレを外見だけで判断してるんや。オレのこと好きや言うてるやつはみんなオレの外っ面が好きなだけや。ホンマにオレのことを好きなんとちゃう。」


オレはできることなら、


こんな顔に生まれたくなかった。


誰もホンマのオレを見てくれへんから。


記憶の中で、ある少女の顔がちらついた。


「…美香はそんなんじゃないよ。」


立川はうつむきながらつぶやいた。


けどその目は揺らいでいる。


「おまえもわかってるやろ?美香っちゅーやつも他の女と同じや。」


オレのまわりによってくる女に違いがあるはずない。


「だからオレのことを外見だけで判断してるやつの名前は覚えんようにしてるんや。だからおまえにそんなキレられても困るんやわ。」


だってそんなもん、覚えたってしゃーないやろ?


そんなん覚えるくらいやったら英語の単語覚えるわ。


……


はい!終わり!


もぅ暗い話は終わり!


立川も納得してくれよ…??


立川は考えにふけったようにぼーっとした。


「…って、じゃぁなんで私の名前は覚えてたの!?」


で、いきなりつっこまれた。


う〜ん…


なんでやろうなぁ??


なんとなく、おまえはな?


「おまえはオレを外見で判断してないように見えたから。それだけや!」


言いながらオレは席を立った。


「えっ?帰るの??」


立川が驚いたようにオレを見る。


そのまま図書室をでようとしたけど…


「…あっ!そうや!帰る前に1つ!」


言い残したことがあった!


ピシッ!と立川に人差し指を向けた。


「おまえ、なんか興味あるわ!おもろそうやから、絶対にオレに惚れさせたる!」


「…はっ!?な、なんで!?」


立川のうろたえる声をムシしてオレは図書室をでた。


それにしてもべらべらと暗い話してしもうたのぉ…


まぁそれはいいとして、


立川に宣戦布告はした。


昨日はなんとなく悔しくて立川をおとしたろと思っただけやけど…


理由は変わった。


立川はオレを外見だけで判断してないと思うから、


立川をオレに惚れさせることができたらオレは中身も上出来やっちゅーことや。


だから、立川をおとしてみせる。


ホンマの自分を証明したいから。


オレは外見だけの男やないと証明したいから。


…あいつに、オレが外見だけの男やないと証明したいから。

お…重い!

達也の設定大幅に変えました。

昔何かあったということで…

あと達也sideのプロローグを少し変更しました!

ヒマだったら見て欲しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ