★1話 興味★ 達也side
やっと取りまきがどっかいってくれた…
「よぉ、斎藤。今日も大変そうだったな。」
それを見こしてか最近友達になった吉沢が話しかけてきた。
「なんかめっちゃ疲れたわ…」
オレががっくりと肩を落とすと吉沢にこずかれた。
「それちょっとムカつくぞ!まぁ正直うらやましいか、気の毒か微妙なとこだけどな…」
いや、気の毒やろ…
まぁたしかにうれしいことやけど、ずっと続いたらやっぱり疲れるで…
「んっ?それより斎藤。なんかおちてるぞ?」
吉沢が何かを手にとった。
「これ…生徒手帳じゃねぇか?」
たしかに…
それはついこないだもろうたやつと同じやけど…
吉沢が勝手に中を見だした。
止めようと思ったが面倒なのでほっておく。
「へぇ〜!これって三浦のじゃん!あいつも結構可愛いよな!」
三浦…??
「三浦って誰??」
吉沢はあらかさまに驚くとため息をついた。
「はぁ…お前しらねぇの??いっつもおまえのまわりにいるけどな。ほら…あの黒髪のロングヘアの子!」
黒髪でロングヘア…??
必至に記憶をたどってやっと思い出した。
「ああっ!なんか知ってる…気がする…」
「なんだよ。名前くらい覚えてやれよな。まぁこれ本人にわたしにいってやれ。」
名前くらい覚えろって…
あんなにおったらさすがに全員は覚えられんわ。
っちゅーかオレ一応転校してきたばっかしなんやけど…
「わたしとけって…めんどくさいわ…」
「いいから!きっと喜ぶって!」
吉沢に無理やり生徒手帳を手にもたされた。
まぁ別にわたしに行ってもええんやけどな。
帰りにでも行くか。
たしか…
A組やっけ??
…うん。A組やったはずや!
適当に核心づけて放課後、1−Aの教室に向かった。
他の女子に囲まれると面倒なのでドアから少しだけ顔をのぞかせる。
そして三浦の姿を見つけ出すとてまねきした。
三浦は少し頬を染めてかけよってくる。
「な、なんですか??」
あきらかに慌てていて声が裏返っていた。
顔は真っ赤に染まっている。
この子…
めっちゃオレのことを好きって思ってくれてるんやな…
なんとなくうれしくなった。
「これ、おまえのやんな?」
手帳を差し出して言うと三浦は首をこくこくとふる。
「そ、そうです!私のですっ!」
「おとしてたで。」
そう言って渡そうとしたとき、三浦の視線が横にうつった。
「あっ!理沙!」
??
友達か??
そう思ってなんとなく三浦の視線の先を見てみると、
昼休み目あった女子がおった。
こいつと友達やったんや…
立川は少し驚いたようにオレを見ていたが、興味なさげに三浦の方へ視線を戻した。
「びっくりした!先帰ったと思ったんだよ??」
そう言いながら三浦に近づいていって、なぜか急に止まって固まった。
そしてオレと三浦の顔を交互に見るとくるりと方向転換する。
「…げた箱で待ってるね。」
…??
なんか…
こいつ勘違いしてるっぽいで!?
オレは生徒手帳届けにきただけやねんけど!
「待てや!」
そのままこの場をはなれようとする立川を呼びとめた。
「生徒手帳おとしてたみたいやから届けにきただけや。気使わんでええで!」
オレは立川に笑いかけると三浦に生徒手帳を手渡し、さっさとその場をはなれた。
げた箱にいくとオレを待っていたのか吉沢がかけよってきた。
「返してきたか?どうだった?」
何を想像していたのかにやにやしている吉沢。
いや、おまえが想像してたようなことは別にないけどやな…
「まぁ、おもろいこと見つけたかもな。」
そう言って小さく笑った。
「なんだなんだ!?」
興味深げに聞いてくる吉沢を無視して、オレは1人でにやけていた。
あの立川ってやつ…
昼休みんときは可愛いやつやなぁって思っただけや。
けどなんとなく興味を持った。
2回も笑いかけたのにオレに惚れへん女なんて初めてや。
他に好きなやつがおるんかもしれへんけど…
なんかこのままやったら悔しい。
オレってどうでもいいところで負けずぎらいやねんなぁ〜。
よし、決めた!
あいつを絶対オレに惚れさせたる!
なんだか達也のキャラがおかしくなりました…
モテるのがうっとうしいはずなのに…
なんだかよくわかりません…
けど、負けず嫌いってことで全て丸くおさめてください!




