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☆15話 仲直り☆理沙side

どうして…


美香がいるの…??


って、こんなところ美香に見られたら余計ダメじゃん!?


そう思って思いっきり達也を突き飛ばす。


「うおっ!?」


達也は思いっきりしりもちをついた。


そのすきに美香と向かいあう。


息を切らした美香の手には体育倉庫の鍵が握られていた。


もしかして…


助けにきてくれたの…??


どうして…??


美香も…


私をいじめてたんじゃなかったの…??


「美香…どうして…??」


問いかけると美香は大粒の涙をこぼした。


「理沙ぁ…ごめん…ごめんねぇ…!!」


きれぎれでしぼりだしたような声。


「私…私…やっぱり理沙を嫌いになんてなれないのぉ!!」


「美香…」


『嫌いになんてなれない』。


その言葉が胸に響いた。


目に涙がたまる。


「なんで…美香が謝るの…??」


悪いのは私。


全部全部私。


私は美香から達也を奪った。


美香が達也を好きだって知ってたのにそれでも達也を好きになってしまった。


「謝らなきゃいけないのは…私の方だよっ…!!」


小さく小刻みに震える美香の体を抱きしめた。


「ごめんね…ごめんね…理沙…」


「ううん。私の方こそ…ごめん。ほんとにごめん…」


私達はとりあえず体育倉庫をでて教室に戻った。


もぅみんな下校しちゃったみたいで教室には私と美香の2人きり。


達也は邪魔だから先に帰ってもらった。


私が体育倉庫に閉じ込められたのは5時間目。


あれから2時間近くもたってたんだ…


私すごい長い間体育倉庫にいたんだな…と少し関心したりする。


「私ね…理沙が斎藤くんと付き合ったって知ったとき…すごいショックだったの。」


泣きやんだ美香が話し始めた。


まだ声はふるえてるけど十分に聞きとれるはっきりとした言葉。


「最初はね?理沙なんて最低な人だ、もぅ友達なんかやめてやるって思った。」


あの日の美香の表情を思い出した。


私を睨む、私に対しての怒りの憎しみでいっぱいの表情。


「けど…理沙をいじめるのは辛かった。傷つく理沙を見るのが苦しかった。理沙と一緒にいられないのは悲しかった。それで私、気づいたの。私にとって理沙はとっても大事で必要な人だったんだなって。」


「美香…」


「私、斎藤くんよりもやっぱり理沙が大事なの。今は…斎藤くんが理沙にとられることよりも…理沙を斎藤くんに取られることの方がよっぽど苦しい。」


美香は私にほほ笑みかけた。


「理沙。いじめちゃったり、だいっきらいって言ったりしちゃって…本当にごめんね?本当に…本当にごめん…」


止まった涙がまたあふれだした。


けど美香はそれをぐっとこらえて笑みの形を崩さない。


「私と…友達のままでいてくれる…??」


小さな小さな一言はしっかりと私の耳に届いた。


にこっと笑顔をつくる。


「バカ…友達なんかじゃないよ…!私達は…『親友』でしょっ!?」


美香は本当にうれしそうに笑った。




私達はそのまま2人で家路に着いた。


ひさしぶりに美香といろんな話ができて…


たまっていたことをいっぱいいっぱい話して…


すっごく楽しかった。


やっぱり美香は私の一番の親友。


美香以外にこんなに楽しく話せる人なんていない。


そして私の家の前に着いた時、


ばいばいしようとすると美香がふいに私の腕を引っ張った。


「待って、理沙。」


「…??何??」


「言い忘れてたことがあって…」


言い忘れてたこと??


「私…斎藤くんのこと、きっぱりあきらめたから。これからは理沙の恋を応援するよ!」


にこっと笑顔を見せる美香。


多分ムリに笑ってる。


そう思った。


けど美香が必至で笑顔をつくってくれてるのに、それを指摘しちゃったらかわいそう。


だから私も、笑顔で返す。


「うん。ありがとう!絶対に誰にも渡さないからっ!」


美香の前でこんなことを言うのはどうなんだろう??


それでも、私は宣言する。


絶対に達也は誰にも渡さない。


美香が本当にきっぱりあきらめられるように。


そして…


他の女の子達にもきっぱりと達也をあきらめてもらえるように。


「…うん。うん。絶対離しちゃだめだよ…??」


美香は小さくつぶやくと私の腕を離した。


そして自分の家に向かって走って行く。


「私、絶対斎藤くんよりもいい人探し出すんだから!あとでうらやましくなったって知らないよ!?」


明るい美香の声。


バカ。


達也よりいい人なんているわけないじゃない。


絶対にうらやましいと思ったりしないんだから。


でも、そんな人がいるといいね。


美香がまた本気で恋できるような…


そんな人。


「うん!応援してる!!」


大きく手を振りながら叫ぶ。


私は美香の姿が見えなくなるまで美香を見送っていた。


『私…斎藤くんのこと、きっぱりあきらめたから。これからは理沙の恋を応援するよ!』


そう言えるまで…


美香はどれだけ考えて、悩んだんだろう??


美香はきっと本当に、本当に達也のことが好きだった。


そんな簡単に…


あきらめられるわけない。


それでも…


それでも美香は私のためにあきらめてくれた。


私の恋を応援するとまでいってくれた。


そうまでして私との友情を守ってくれた美香のために、


私が唯一できること。


それは…


何があってもずっと達也のことを好きでいること。


美香にあきらめさせてまで手に入れたんだから。


絶対に、絶対に誰にも渡さない。


だから美香。


こんな私だけど…


ずっとずっと、


大事で必要な人でいてください。


美香はずっと、


私の大好きな親友なんだから。

美香編終了です♪

ちなみに15話は達也sideはありません。

けどすっごいあっけなく終わっちゃいましたね;

展開早すぎですがごめんなさい(涙

あと番外編集で美香sideの話も更新するつもりなので暇があれば読んであげてください!

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