☆1話 恋する美香☆ 理沙side
ふぅ…
やっと学校終わったぁ…
今日も一日長かったなぁ。
はやく家にかえろっと!
って…
美香は??
教室を見回してみても残っているのは数人で美香の姿がなかった。
先、帰ったのかな?
いつも一緒に帰ってるのに…
私今日何かしたっけ…??
なんとなく心配になって今日一日の行いを振り返っていると廊下で美香の声がした。
「そ、そうです!私のですっ!」
慌てて声が裏返っている。
み、美香…??
どうしたんだろう?
すっごい変な声だったよ…??
不審に思いながらも廊下に出てみると、
そこには美香の大好きな…斎藤達也!?
あのモテモテくんがどうして美香としゃべってるの!?(美香には悪いけど…
「あっ!理沙!」
美香が私に気づいた。
斎藤も私の方に顔を向ける。
「びっくりした!先帰ったと思ったんだよ??」
そう言いながら美香に近づいていくと、美香はあきらかに不満そうな顔をした。
あっ…
もしかして私お邪魔虫みたいな感じ…??
空気読めてなかった…??
「…げた箱で待ってるね。」
気をきかせてその場を離れようとすると斎藤に呼び止められた。
「待てや!」
へ??
振り返ると斎藤がにっこりと私に笑いかけた。
「生徒手帳おとしてたみたいやから届けにきただけや。気使わんでええで!」
美香があきらかにガーンとした表情になった。
斎藤はそんなこと気にもとめないで(気づいてないだけかも…
美香に生徒手帳を手渡すとさっさと帰ってしまった。
「あ〜…行っちゃったぁ…」
美香が不満気な声をもらす。
「なんかジャマした?ゴメンね…」
「うん。かんぺっきジャマだった!けどけど!聞いてよ!」
美香のテンションがなぜか一気にあがる。
「何??」
多分『この生徒手帳、斎藤くんが触ったんだよ!』とかそんな感じだろな〜と思っていたら…
「この生徒手帳、斎藤くんが触ったんだよ!」
考えどおりのことを言われたので少し驚いた。
美香…あんたって単純だね…
「よかったね。でも、美香と斎藤がしゃべってて正直びっくりしたよ…」
「えへへ♪さっき呼び出されたんだ♪私も最初なんだろって思ったよ!」
喜ぶ美香は普段からは想像もできないほど無邪気だった。
やっぱり…恋する乙女って感じだなぁ…
なんだか美香がまぶしく見えるよ…
美香から神々しい光を感じてひそかに目を細めた。
「まぁ、いいや。とりあえずかえろっか!」
「うん!」
いつも以上にご機嫌な美香。
なんとなく…
今日の帰り道はずっとこの話かも…
美香がどれだけ達也のことが好きかっていう話です!
とりあえずすっごい好きってことで…




