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★14話 名前★達也side

「……」


「……」


オレも立川も、緊張しているせいか何もしゃべらん。


2人の間に流れる沈黙。


どうしよ…


めっちゃ緊張するやん…


いや、


2人っきりってことに緊張してるんやないで??


そんなんやったら何回も2人っきりになったことあるやん。


そんなことでいちいち緊張してたらきりないわ。


なんで今オレが緊張してるかというと…


こんな薄暗くて暗いところで好きなやつと2人っきりってとこに緊張してるんや。


さっきみたいに…


変なこと考えてもうたらどうしよ…


おさえがきくかなんてわからん…


まぁずっとこのまましゃべらんかったら余計に緊張するだけやし…


何か…言わな…


「斎藤!」


「立川!」


立川と声が重なった。


必然的に会話が止まる。


「…立川からさっき言っていいで?」


「…いや、斎藤から言ってよ。」


ここで立川に譲ろうとしても無限ループに突入してまうだけやし…


オレから言わしてもらおか。


「いや、オレは何かここからでる方法さがそって言おうとしただけや。」


「私も同じ…」


なぜかそこで会話が止まる。


…いやいや、ここは止まらんやろ!?


普通こっからどうやってでるかとかの方法の相談になるんちゃうんか!?


なんか…


この空気ほんまにきつい…


それにしても…


「…なぁ、立川。こんなときに何やねんけど…」


「ん??何??」


立川が首をかしげる。


ホンマにこんなときに意味わからん話やねんけど…


「立川ってさぁ、オレのこと『斎藤』って呼ぶよな?」


「うん。そうだけど…」


普通女子はみんなオレのことを『斎藤くん』とか『達也くん』とか呼ぶんやけど…


おまえだけ呼び捨てやねん…


いや、そんなことはどうでもいい。


「まえから思っててんけど…」


…なんでオレのことを『達也』って呼ばんの??


最後の言葉は立川に聞こえないくらい小さな声になった。


「えっ??何言ってるの??」


「だからっ!その…一応オレら付き合ってるんやし…その、な?」


だって雪乃だってオレのことを名前で呼んでくれてたし…


雪乃が名前で呼んでるんやからここは立川も名前で呼んで欲しいっちゅーか…


それの方が親しみやすい気するし…


もっと立川との距離が近くなるような気が…まぁこれは立川の前では言えんことやけど。


「その、何??」


立川の声にだんだん怒りが混じってきたような気がした。


あ〜!どうしよ!もう!!


立川なんか怒ってるし!!


オレ!


もぅ直球で言ってまえばいいやろ!?


「オレのこと、達也って呼んでや!!」


立川はポカンと口を開けて怪訝な顔をする。


「今、言う??」


ま、まぁな。


それは普通に思うはずや。


それはオレも思ってるから。


「だからさっきこんなときに何やけど、って言ったやん!!」


立川はオレの慌てっぷりを見てクスっと笑うとオレを指差した。


「そうだっけ?まぁ、いいけどさ。じゃぁ私のコトも理沙って呼んでね??」


まぁ、そりゃオレのことを名前で呼んでもらうんやったらオレも呼ばなな。


そう思ってこくりと首を縦にふる。


よし、言いたいことも言えたことやし…


本題に入らなな。


「じゃぁ、理沙。どうやってこっからでる??」


初めて呼んだ名前は新しくて珍しいように思った。


理沙はどんな反応するやろ…??(ちゃっかり頭ん中でも名前呼びしてみる。


「う〜ん…やっぱりあの窓からでるのが一番の方法だよね…」


何も反応せずに普通に答えられたのでほんの少し落ち込む。


まぁ、ええけどさ。


別に。


それにしてもたしかに窓からでるしか方法はないやろなぁ…


「じゃぁとりあえず、窓まで階段っぽいのつくろか!」


さっき立川もしてたみたいやし!


オレもてつだったらすぐにできるやろ!!


そんな感じで階段をつくっていくことになった。


「ねぇ、これこの上でいいの??」


理沙が結構大きな荷物(薄暗くて何かはわからん)を持ってきた。


ああ、これは理沙やったら届かんやろな。


「ああ、かして…」


そう思って理沙が持っていたものをとろうとしたとき…


ガタッ!


思いっきりバランスを崩してしまった。


「うおっ!?」


そのいきおいで理沙まで巻き込んで地面に倒れこんでしまう。


「きゃぁ!!」


ゴンッ!と音を立てて理沙が腰を打ちつけた。


「ったぁ…」


「す、すまん!ケガないか!?」


理沙が痛みに顔をひきつらせているのを見て思わず慌ててしまう。


ちなみにオレは全然どこもうってない。


そのかわりに理沙が痛い思いしてもうたってゆーか…


まぁオレのせいなんや!!


ケガしてたらどうしよ!?


「うん…大丈夫だけど…って!」


理沙は急にオレの顔を見てびっくりした。


…??


なんか顔についてる??


ホコリついてるとか…


「ちょ、ちょっと!達也!!」


ぼんやりと考えていると理沙が慌ててオレを押し返そうとしてきた。


それでやっと今の体制に気づく。


オレは理沙を押し倒したような体制になっていた。


「へ…??う、うわっ!す、すまん!すぐどくから…」


どこうとしてふと理沙の顔を見る。


赤く染まった頬。


オレを見る、なぜか少し潤んだ茶色の瞳。


…可愛い。


その言葉しか思い浮かばなかった。


「理沙…」


小さく名前を呼んでみる。


理沙の顔が耳まで赤くなって、不安そうな目でオレを見てくる。


「達也…??」


あかん…


やっぱり抑えられへんわ…


ゴメンな。


理沙…


体が勝手に動いて理沙の両手首を握り締めた。


そしてゆっくりと顔を近づける。


理沙の唇に触れてしまうまであとほんの数センチ。


その時、明るい光が差し込んだ。


「理沙っ!!」


誰かが理沙の名を呼ぶ。


「…美香??」


目の前の理沙が小さくつぶやいた。


三浦…??


差し込んだ光の方を見ると息を切らした三浦が立っていた。

14話の理沙sideでも思ってたんですけど…

いきなり名前の呼び方の話とかになりますかね??

やっぱり達也さんはよくわからない人です。

しかもやっぱりちょっとエロい人です;

ほんのちょっとですけどね!?

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