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★12話 オレが守る★達也side

最近の学校生活…


めっちゃ楽しいっ!!


昼休みにはいつも立川と屋上で飯食うし、


帰りも一緒に帰るし、


もぅ、学校生活が180°変わった、そんな感じや!


けど…


最近、立川の様子がおかしい気がした。


そして今日の昼休み…


その原因がやっとわかった。




立川とはいつもなんでか屋上で待ち合わせ。


そんな感じで屋上へ行こうとしてたら…


「あんたもしかして斎藤くんのとこ行くつもり??」


急にオレの名前がでてきてびっくりした。


思わず声のする方を見てみると誰かが数人の女子にかこまれてた。


…あ〜あ。いじめか?


女の世界は怖いなぁ…


のんびりと考えてふと気がつく。


…んっ?


ちょっと待てよ??


『斎藤くんのとこ行くつもり??』って…


オレのとこくるといえば1人しかおらん…


女子達の群がる間から栗色の髪が見えた。


…立川っ!


「何調子のってんの??絶対行かせないから。」


1人の女子が立川に向かって手を振り上げる。


それを見た瞬間、


オレは無意識に走ってそいつの手首を握り締めていた。


ぎゅっと目をつぶっていた立川がゆっくりと目を開ける。


そしてオレを見て目を見開いた。


同じく他の女子達も目を見開く。


「斎藤…くん??」


オレは立川を叩こうとした女子の手をぎりぎりと締め付けながらそいつを睨んだ。


「オレの彼女に何しとるんや??」


女子達は顔を見合わせてうろたえている。


「だって…この子が…」


なんや。


どうせ言い訳するんやったらはっきりと言わんかい。


まぁ立川に手あげようとしていてどんな言い訳を思いついてもオレは許さんけどな。


「いいわけなんか聞かん。」


オレはそいつの手を離すと立川を守るように肩を抱き寄せた。


そして目を細めて立川に群がっていた女子達を見る。


「もし今度こんなんを見たら…覚悟しといた方がええで??」


軽蔑するどころじゃすまへん。


立川のためやったら…


女に手だすことも…オレはためらえへんで??


女子達はすくみあがるとオレ達に背をむけて走って行った。


しばらくその背中を見送ってから、立川の方に向きなおり笑顔をつくる。


「大丈夫か?立川。」


「えっ…うん。助けてくれて…ありがとう。」


立川はうつむきながら答える。


なんとなく落ち込んでいるように見えた。


「……立川。」


どないしたんやろう…??


なんかあったんか…??


「ああ、そうか。」


ふと気がついてポンッと手をうった。


腹減ってるんやな。


さっきのやつらに邪魔されて食う時間が少なくなったことに落ち込んでるんか??


それやったら早く行かなあかんな。


オレは立川の腕を引っ張ると急いで屋上に連れていった。


フェンスにもたれるように座り込んでコンビニの袋からおにぎりをとりだす。


「さぁ、昼飯食うか!」


立川はえ…??って感じの顔をしてオレの方を見ている。


弁当には手もつけようとしない。


「あれ?立川食べんの?」


腹減ってるんとちゃうんか??


「…あんまり、食欲ない。」


うつむきながら答える立川。


ちなみにまだ普通に落ち込んだままや。


って、ええ!?


食欲ないんっ!?


「…??昼飯やないんやったら、何をそんなに落ち込んでるんや…??」


他に理由って…


って!


そうやっ!


めっちゃ単純に理由あるやんか!


さっきのことで落ち込んでるんやな!


よーし、ここはオレがなぐさめたるか!


くしゃくしゃと立川の髪をつかむように撫でた。


「さっき言われたこと気にしてるんやな?別にあんなん気にせんでええで??」


あんなん気にしとったらきりないわ!


それにしても女の世界ちゅうんは怖いなぁ…


「…あんなの、そんなに気にしてない。」


けど立川は小さく首をふった。


はぁ??


そうなん??


「じゃ、何をそんなに落ち込んでるん??」


立川の眉が少し下がる。


そして言いにくそうに言った。


「斎藤に…私がいじめられてるってばれちゃったから…」


…??


えっ?


いじめられてる…??


「斎藤に…拒絶されちゃうって…思ったの。」


拒絶されるって…


そのまえに…


「へっ??いじめられてるん?そんなん全然気づかんかった…」


あぁ、そうか。


だからさっきあんなに囲まれてたんか。


納得、納得や。


って!


納得しとる場合とちゃうやろ!!


「ちゅーか、なんでそれをはやくオレに言わんのやっ!!」


思いっきり立川を怒鳴りつけた。


「…えっ??」


立川がびっくりしたようにオレを見る。


拒絶しないの??とでも言っているような顔。


そんなこと…するはずないやん…


だって…


「そんなん…好きになった相手がいじめられてるからって嫌いになるわけないやろ…??」


それくらいでおまえを嫌いになれる程、


軽い気持ちで好きになったんとちゃうわ…


頬に熱がのぼる。


それを隠すようにそっぽを向いた。


「斎藤…!!」


立川は泣きそうな声でオレの名前を呼ぶとだきついてきた。


「うわっ!?」


いきなりのことに心臓が大きく飛び跳ねる。


慌ててもっていたおにぎりを落としてしまった。


ああ!!


オレのエビマヨが…!!(涙


立川はおかまいなしに強くオレに抱きついてくる。


オレはとまどいながらも、落ち着くために息を吐いた。


そして立川の頭を軽くポンポンと叩く。


「安心しーや。どんなに辛い思いすることになっても…オレがおまえを守ったるから…」


オレがいるかぎりおまえに辛い思いはさせへん。


絶対にオレがおまえを守る。


例え…


どんなことがあっても。

達也さんは鈍感すぎます。

落ち込んでる理由で最初に思いつくのがお腹すいてるって…

普通それは思いつかないんじゃないかなぁ…??

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