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☆11話 いじめの始まり☆理沙side

斎藤が私に告白してくれて…


とてもうれしくて、幸せだった。


けど私は…


一つ、大事なことを忘れてたんだ…


それは…


斎藤を好きな女の子はたくさんいるってこと。


そして…


美香も、斎藤のことが好きだってこと。



―――月曜日の朝。


また新しい一週間が始まる。


けどきっといつもより輝く一週間になるはずだ。


だって、斎藤と両想いになっちゃったんだから!


きっと毎日が楽しくてしかたなくなるんだろうね!


そんな感じでわくわくしながら教室に入った。


じっ…


なぜか教室中の女の子の視線が私に集まる。


…えっ??何??


私、何かついてる??


教室に入りづらくてドアの前でぼーっとしていると美香が私の方へ近づいてきた。


「美香??おはよう!私…何かついてるの??」


美香は黙って私を睨んだ。


なぜかその目は赤くはれている。


…??


どうしたんだろう…??


美香はふるえながら口を開いた。


「理沙…ひどい…信じてたのに…」


「えっ…??何が??」


美香は泣き出してしまった。


けどなぜ泣いているのかもわからない。


自分が何かした覚えもないし…


とまどいながら立ち止っていると小倉さんが美香の肩を抱いて私を睨んできた。


「あんた…昨日斎藤くんと一緒にいたでしょ?」


「えっ…??」


顔に熱がのぼる。


た、たしかに…


昨日、斎藤に『好き』って言われて…!!


そこでやっと気がついた。


そういえば小倉さんは斎藤のことが好きだったんだ。


そして…


美香も。


「とぼけてもムダよ?見てたんだから。あんたと斎藤くんが抱きしめあってるところ。」


「そ…それは…」


まさか…


見られてたなんて…


どうしよ…


言い訳なんかできない。


だって…


本当のことなんだもん…


「…えぐっ…り、りさぁ…」


美香がしゃくりながら必至に私の名前を呼ぶ。


そして無理やりに笑った。


「う、うそだよね?りさは…そんなことしてないよね…??」


「………」


私には答えることはできない。


だって…


ホントのことだから。


美香はそんな私の態度を見て顔を蒼白させた。


「ほん、と…なの…??」


「………」


ゴメン…


ゴメン…美香…


私…あなたを裏切った…


親友だったのに…


裏切ったの…


美香は強く私を睨んだ。


その気迫に思わずビクッと震える。


「理沙なんて…もぅ、大っきらい。」


「…!!」


美香の言葉が頭に響いた。


目に温かいものがあふれる。


いや…


大っきらいなんて言わないで…??


だって…


親友でしょ??


美香…


そんなとき、廊下にちょうど斎藤が通りかかった。


私を見て、顔が急に明るくなる。


「立川っ!おはようさん!」


「あっ…斎藤…」


好きな人を朝から見られてうれしいけど…


タイミング…悪いよ…


美香は斎藤を見て頬を赤くする。


頬を伝う涙の量が多くなった気がした。


「…斎藤くん…」


美香がふるえる声で斎藤の名前を呼んだ。


けどそれ以上は言えないかのように口を閉ざす。


変わりに小倉さんが口を開いた。


「斎藤くんは…立川さんと付き合ってるの…??」


「はっ??」


斎藤はきょとんとして私を見た。


お願い…


背定しないで…


必至でアイコンタクトをとってみたりする。


けど斎藤には伝わらなかったようで…


斎藤は少し頬を染めて笑った。


「…ああ!昨日からな!」


小倉さんが驚いたように目を見開く。


美香も目を見開いて口に手を当てた。


も…


もぅ!!


なんで正直に言うのよ!


「…へっ??オレ何か悪いこといったか??」


全く気づいてない様子の斎藤。


小倉さんは私をキッと睨むと人差し指を突きつけた。


「…私達、あんたが斎藤くんと付き合うなんて絶対認めないからっ!!」


「…!!」


そんなこと言われたって…


チラッと斎藤の顔を見た。


斎藤は不機嫌そうに顔をゆがめた。


そして冷たく言い放つ。


「はぁ??オレが誰と付き合おうがオレの勝手やろ??おまえらみたいにどうでもいい奴らなんかに決められたくないねんけど。」


「ちょっ!斎藤っ!」


そんなこと言わないでよ!


美香が…


傷ついちゃう…


美香は何も言わずにうつむいていた。


その表情はどんなのになってるんだろう…??


私に対する怒りの表情??


斎藤をあきらめなきゃいけなくなって悲しいと思っている表情??


どっちにしても…


私のせい。


私のせいで美香が悲しい思いをしている…


胸の中が、罪悪感でいっぱいになった。


そのとき、


ちょうどチャイムが鳴った。


「あっ!チャイムなった!じゃ、オレ教室はいらな!」


「…うん。」


急いで1−Dの教室に走る斎藤を見送ってから美香と小倉さんの方を見る。


「このままでいられると思わないでね??」


小倉さんは一言いうと自分の席についた。


美香も自分の席に戻る。


私も、とぼとぼと自分の席にいった。


そして、


その机を見て驚愕する。


机に書かれたたくさんの悪口。


『死ね!』『最低女!』『ブスのくせに!』……


ぼんやりとそれを眺めながら思った。


…嗚呼、


私、これからいじめられるんだな…


でも、当然か。


私は美香を裏切ってしまったんだもん。


いじめられて…


当然のことをしたんだ…


ゴメンね?美香。


私はあなたの大切な人を奪った。


その償いはちゃんとするから…


どんなにいじめられてもいいから…


でも、


ゴメン。


私、どんなにいじめられることになっても…


斎藤だけは、


絶対に離さないから。

ありがちな展開です!

サブタイトル『いじめのはじまり』って…;

どんなだよ;

一応小倉さんが一番性格が悪い設定です。

あと達也さん…

空気読んでください;

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