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☆10話 幸せ☆理沙side

昨日坂崎と買い物に行く約束をして…


今日、私達は大きめのショッピングモールへきていた。


「…何がいいかな??」


「立川っ!こんなのはどうだ!?」


坂崎がどこからか大きなクマの人形をもって私にみせにきた。


クマの首には赤いネクタイがしてあって結構可愛い。


…たしかに可愛いけど、


「…でかいね。」


それはとにかくでかかった。


私がちょうどかくれるくらい。


「そんなの持って帰れないでしょ?直してきなよ!」


「ちぇ…いいと思ったのにな…」


坂崎は舌うちしながらそれをもとの場所に直しに行く。


さぁ、私も何か探さなくちゃ!


何がいいだろう…??


とりあえず私がもらってうれしいものだとしたら…


服…とかかなぁ??


そう思ってとりあえず小さなブティックに入った。


たしか…


坂崎の妹っておとなしい感じだったよね?


じゃぁシンプルな方がいいかな?


「立川!何か見つかったか!」


「ああ、坂崎。う〜ん…服にしようかと思ったんだけど…これなんてどうかな??」


坂崎は私の持っている服を凝視すると首をかしげた。


「なんとなく愛美っぽくない気がする…」


そうかな?


私的にはいいと思うけど…


まぁ坂崎の妹のことなんだから坂崎が一番詳しいよね!


せっかくの誕生日プレゼントなんだしじっくり悩んで考えてあげなきゃ!


そんな感じで悩みに悩んで数時間…


帰りの電車にのってにこっと坂崎に笑いかけた。


「はぁ!やっと選べたよ…いいの買えてよかったね!」


「ああ!今日はありがとな!立川!」


結局買ったのは白のワンポイントがついたパーカーとシンプルなTシャツ。


結構高かったけど坂崎が奮発したみたい。


坂崎は今月の金がなくなった〜って嘆いてたけどね(笑


けどすっごい悩んだなぁ…


だってお昼ぐらいにいったのにもぅ夕方。


一応はやく帰るつもりだったんだけどなぁ…


まっ、いっか♪


とりあえず…


今日は楽しかった。


少しの間だけど…


斎藤のことを忘れることができた。


お礼を言わなきゃいけないのはこっちだよ。


ありがとね。坂崎。


「そうだ、そういえば悩みってなんだったんだ??」


坂崎が思い出したようにいった。


ズキッ…


胸がしめつけられる。


坂崎の言葉でまた斎藤を思い出してしまった。


悩み…か。


…人にいってしまった方が楽かもしれない…


そう思って口を開く。


「うん…実はね…私、おととい好きな人にふられちゃったの。」


斎藤の名前はださなかった。


口にだすだけで泣き出してしまいそうだったから。


「…そうか。」


坂崎は名前まで追及しなかった。


ただ一言つぶやいて私に笑いかける。


「まっ!気にすんな!元気じゃねぇとおまえらしくないぜ!?」


明るく励ましてくれる坂崎。


少しだけど、元気がでた気がした。


「うん…そうだよね。元気、ださなきゃね!」


そうだ。


元気ださなきゃ。


ずっとこんなんじゃ…


私らしくない。


そんな話をしているうちに駅についた。


「さぁ!かえろっか!」


元気良く言うと坂崎が一瞬戸惑いそして真剣な顔で私を見てきた。


「いや、そのまえに…ちょっと来て欲しいとこがあるんだ。いいか?」


「えっ??別にいいけど…」


なんだろう??


そう思いながらも先を歩いていく坂崎の後についていく。


なぜか坂崎は何も話さなかった。


そして学校の近くの公園のまえで止まる。


「…なんで公園??何があるの??」


別に公園に変わった様子はない。


何かを見せたかったのかな?と思ってたけどそうじゃなかったみたいだ。


「…ここじゃなきゃ、ダメなんだ…」


坂崎はつぶやくと急に私の正面に立った。


うつむきながら、頬を染める。


「坂…」


「立川っ!」


不思議に思って坂崎に問いかけようとしたらそれをさえぎられた。


坂崎の顔は真っ赤に染まっていて、それでも必至に私の目をみつめている。


それで、坂崎が何をしようとしているのかが大体わかってしまった。


これってもしかして…


坂崎は自分をおちつかせようとしているのか大きく息をはくとじっと正面から私を見る。


そしてはっきりした声で言った。


「オレ、立川が好きなんだっ!オレと、つき合ってください!」


大きく頭を下げられる。


「えっ…??」


けど私は唖然とするしかなかった。


何がなんだかわからなかった。


えっ…


もしかして私…


告白、されちゃった??


……!!


思わず顔に熱がのぼる。


うそっ!


どうしよう…


どうしよう…


私、坂崎に告白されちゃった…


頭の中に斎藤の顔がうかぶ。


で、でも…


私、やっぱりまだ…


「坂崎…私…その…」


「…やっぱり斎藤のことが好き?」


坂崎が頭をあげて口を開いた。


ドキッと心臓が鳴る。


えっ??


なんで知ってるの??


さっき…名前は言わなかったのに…


「どうして…??」


「…ごめん。オレ、実はおととい見たんだ。…おまえが斎藤に告って…その…ふられてたところを…」


うそ…


見てたの…??


じゃぁ…


どうして言ってくれなかったの??


どうして知らないふりしてたの…??


「マジでごめん!けど、立川はまだ斎藤のことを思ってるんだろ?けどそれじゃぁ立川が辛いだけだ。だから…斎藤を忘れるために、オレを利用してもいいから…」


坂崎の言葉が途中で止まる。


…坂崎は本当に私を思ってくれてるんだ…


自分を利用してでもいいなんて…


普通じゃ言えない…


……


坂崎と付き合ってしまえば斎藤のことを忘れられるのかなぁ?


坂崎を好きになれば斎藤への気持ちも忘れられるのかなぁ??


…斎藤を思ってこんな苦しい思いをするのはもう嫌…


私…


もぅ、坂崎と付き合っちゃおうかな…


そうすれば楽になれるのなら。


そうすれば苦しみから解放されるというなら。


「…うん。私、坂崎と…」


OKしようと思ったとき、


「んっ!?」


急に誰かに口をふさがれた。


だ、誰!?


「それ以上はいわせへん。」


誰かが口を開く。


このあたりでは珍しい関西弁。


明るい茶髪の髪。


誰もが思わずかっこいいと思ってしまう、


整った顔立ち。


―――さい…とう…??


それはこんなにも私を苦しめている、


大嫌いで、


大好きな人だった。


斎藤は坂崎を睨むと私の腕をつかんでひっぱった。


「んっ!?んんっ!?」


そしてそのまま私の手を引いて走って行く。


坂崎は何も言わず、ただ私達の背中を見ていた。


「…ぷはっ!どうして…??どうしてあんたがいるの!?」


なんとか斎藤の手をのがれて問いかける。


けど斎藤は答えずに無言で私の手を引っ張った。


…どうして??


せっかくあなたを忘れて坂崎と付き合ってしまおうと思ったのに…


どうして、邪魔するの…??


雪乃さんのことが好きだったんじゃないの??


私をふったんじゃなかったの??


ねぇ。やめてよ、斎藤。


こんなことされたら…


また、期待してしまう。


斎藤への気持ちが大きくなってしまうよ…



斎藤は私の家の前で止まった。


「はぁ、はぁ…斎藤…なんで…??」


斎藤は振り返らずに私の手をゆっくりと離した。


そして小さく口を開く。


「…別に。…おまえが坂崎っちゅーやつにとられるんが嫌やったから。」


「…!!」


それって…


どういうこと…??


雪乃さんが好きっていったじゃないっ!


私をふったじゃないっ!!


それなのに…


それなのに…


どうして『とられるのが嫌』なんて言うの…??


やめてよ…


そんなこと言わないで…??


そんなの…


そんなの…


勝手すぎるよっ!!


急に怒りが頭にのぼってきた。


いつのまにか涙があふれでてきて、


ぼろぼろと涙を流しながら無我夢中に斎藤を怒鳴りつけた。


「何それっ!?あんたは雪乃さんのことが好きなんでしょっ!?私のまえで…そういったじゃないっ!!」


「……」


斎藤は何も答えない。


それが余計に腹が立った。


何よっ!?


何か答えなさいよ!!


「私斎藤にふられてすっごい悲しかったんだよっ!?そんなときに坂崎に告白されて…あんたのことを忘れようと思ったのに!なんで邪魔するのよぉ!」


「……」


「私、苦しいの!あんたのこと思ってるままじゃ苦しいのっ!!…!!」


体が何かに包まれた。


気がつくと斎藤の顔がすぐ近くにある。


腰に回された大きな手を感じて、やっと自分が斎藤に抱きしめられていることに気がついた。


「ごめん…ごめん、立川。」


ぎゅうぎゅうに、苦しくなるほど抱きしめられた。


「痛い…痛いよ…斎藤…」


苦しくて、痛い。


胸が??


体が??


わかんない。


けど、どっちにしてもあんたのせい。


やめてよ。


離してよ、斎藤。


お願い…


期待させないで…??


斎藤は私の肩に顔をうずめると小さくつぶやいた。


「でもな…オレ、気づいてしまってん。」


斎藤は少しためらうように間をおいて本当に、本当に小さく、耳元で囁くように言った。


「オレ…立川のことが好きや…」


「えっ…??」


空耳かと思った。


いや、聞き間違えたのかもしれない。


だって…


斎藤が私のことを好きなはずがないもん。


だからウソ。


私の聞き間違い。


でも、考えとは逆に心臓はドキドキと鳴り響いている。


嘘…ウソ…うそ…


ホントなわけない…


「うそ…でしょ…??」


「…ホンマやて。ほら…」


斎藤は私を解放すると私の右手をつかんで自分の胸にあてた。


「心臓…音、やばいやろ?」


右手に斎藤の心音を感じる。


それはドキドキとすごいスピードで脈うっていた。


「じゃ…ほんと、に…??」


斎藤は私が心音を感じたのを確認するともう一度私を抱きしめた。


「嘘なわけ…ないやろ…」


斎藤はまたぎゅうぎゅうに私をしめつける。


苦しくて痛かったけどうれしかった。


斎藤のぬくもりが私に伝わってきて、


斎藤の香りが私を包んで、


もっともっと斎藤を感じたくて、


私も、斎藤の背中に手をまわした。


「ごめん…自分からふったくせに都合よすぎやんな…」


その言葉に首を横にふる。


「いいの。私…今、とっても幸せだよ?」


すっごく幸せ。


今まで悩んだり苦しんだりしてたのがウソみたい。


斎藤が…


本当に私を好きっていってくれてる。


私を抱きしめてくれてる。


これを何度望んだんだろう??


「私も…斎藤が大好きだから…!!」


夢みたい。


けど夢じゃないんだよね?


だってあなたのぬくもりを感じてる。


あなたの気持ちを感じてる。


あなたを…


こんなにも感じてるんだから。


やっぱり私は…


あなたが大好きです。

一応私の中では第一部が終了しました。

名前をつけるとしたら『出会い〜恋愛編』??

…意味わかりません;すいません(涙

理沙sideでは一部終わるごとに最後に『大好きです』っていれるつもりです!

一応タイトルなんで…

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