★7話 再会★達也side
「ひさしぶりやね。達也。」
そう言って雪乃はオレに笑いかけた。
関西弁が少し混じった声。
懐かしくて、同時に悲しくなった。
「…今更、何や。」
会えてうれしいはずやのに。
再会の言葉が先のはずやのに。
冷たい声を投げかけてしまう。
雪乃は振り返って立川を見た。
「あの子…達也の新しい彼女??」
「おまえには関係ないやろ。」
そう言って雪乃に背をむけた。
もう雪乃の顔を見たくない。
辛くなるから。
「あの子…泣いてた。また女の子を傷つけたんだ。」
立川…
泣いてたんや。
オレは傷つけることなんてしてへんと思うけどな。
けどオレにはどうでもいいこと。
どれだけ傷つけてしまおうと知らん。
「どっかいってや。なんで今更オレんとこくるんや。」
後ろで雪乃が小さく笑う声が聞こえた。
「今更って…ウチは達也に謝りたかったんやよ?」
謝るって…
何を謝るって言うんや…
そんなん…
「謝られたって知らん。」
すねたように言うと雪乃がくすくすと笑った。
そしてふわりと後ろからオレを抱きしめる。
「っ!!」
振り払ってしまおうと思ったが体は逆におとなしく雪乃に抱きしめられていた。
雪乃はオレの肩に顔をのせて耳元で囁くように言う。
「…達也はウチのことを嫌いになったん?」
「そんなわけ…あらへん。」
雪乃のことが嫌いになれるわけがない。
あんだけ好きやったやつをそう簡単に忘れられるわけがない。
「ウチも…まだ達也のことが好きやねん。」
ドキッ!
心臓が高鳴った。
けど…
そんなわけない。
「…ウソや。」
だっておまえはオレに言ったやんか。
三上の方がかっこいいからオレはやめるって。
おまえはステータスのためにオレと付き合ってたんやろ?
それやのにオレのことが好きなわけない。
「信じて?ウチはほんまに達也のことが好き。だからこうしてここまで会いにきた。」
心が揺れ動く。
信じたらあかんと思う気持ちと…
雪乃を信じきってしまいたいという気持ち。
「…じゃぁなんであんなこと言ったん?」
「それは…達也をこらしめてやろうと思ったから。」
…??
こらしめてやろうって…
どういうことや?
「達也、あんたが他の女の子としゃべってたとき、ウチがどんな気持ちだったかわかる??」
肩に雫がおちた。
「すっごい傷ついてたんやよ?だからほんの冗談のつもりやった。なのに…」
雪乃の声が止まった。
けどその先は予想できた。
きっと…
オレが雪乃のことをさけるようになったって言いたかったんや…
「ゴメン。達也…ウチ、そこまで達也が傷つくとは思わんかった…達也がウチから離れていってしまうとは思わんかった…」
「雪乃…」
そんなん言われたら…
せっかく決めたことが…
壊れてしまう。
またおまえを好きになっていってしまう…
「達也…ホンマにゴメンなぁ…!!」
雪乃の声はふるえていて肩にはポタポタと大粒の雫がこぼれおちていた。
オレは雪乃の手をふりほどいた。
そして振りかえり自分から雪乃を抱きしめる。
「うん。オレも…ゴメン…」
懐かしい雪乃の香り。
やっぱり…
オレは雪乃のことが好き。
ゴメンなぁ。
立川。
せっかくオレのことを好きになってくれたのに…
オレは雪乃のことが好きやねん。
オレはもぅ…
雪乃のことをはなさへん。
達也と雪乃がひっついてしまいました…
理沙はどうなるんだろう??
まだまだ考え中ですっ!(汗
短くって内容が適当になってすいません;
ちなみに理沙sideは7話なしです。




