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★5話 核心★達也side

立川とよぉわからん映画を見に行ってから一週間がすぎた。


まぁその間にもオレはがんばって立川にアタック(?)してたわけで…


そろそろ立川もオレに惚れたんとちゃうかな?と思うねんけど…


なかなか言い出してこーへんねんなぁ…


ちゅーかめっちゃしぶといやつかもしれん…


それになんかかわいそうになってきたなぁ…


だって立川がオレのことを好きになったらもぅそこで終わりやろ?


…けど、


あきらめるわけにはいかん。


もしここで立川をおとすんをあきらめたら結局オレは外見だけの男ってことになるから。


そんな感じで今日も立川にアタックしようと探しとるんや。


ちなみに…


今の状況を一言で言うとやばい。


「斎藤くーんっ!!」


後ろからはたくさんの取りまきの群れ。


ただいま追ってから逃げている状態や。


あ〜!もぅしんどいねんけどっ!


とりあえずどっかに逃げ込まな…あっ!


ちょうど廊下を曲がったところに図書室があった。


慌ててそこに入りドアを閉める。


「斎藤??」


すぐそばから声がした。


この声は…


立川??


声の方を見ると立川が唖然とした様子でオレを見ている。


「なんでいるのっ!?もし…」


立川が大きな声でしゃべりだした。


慌ててしーっと口の前に人差し指をあてる。


静かにしてや…


ばれたら困るんや…


必至にアイコンタクトで伝えようと努力してみる。


なんとか伝わったのか立川の言葉が途中で止まった。


廊下でざわざわと女子の声が聞こえた。


しばらく声は続いていたがやがて声は遠くに消えていく。


それを確認するとはぁ!と息をついた。


ドカッとその場に座り込む。


とりあえず…


安心や…


「あ〜!やっと撒けたぁ…ちょっと取りまきに追われとったんや…」


「はぁ…大変だね。」


「しんど…」


めっちゃしんどいけど…


なんかちょうど立川もおることやし…


もうひと頑張りや。


なんとか立ち上がって立川の前の席に座った。


「それにしてもまた勉強か?」


たしかこのまえも勉強してたよな…


勉強熱心でえらい!感心や!


「えっ?あっ、うん。だってもぅテスト2週間前だよ?」


「そうか…って、ええっ!?」


思わずおもいっきり驚いてしまった。


そ、そうやったぁ!!


すっかり忘れとったがな…


「それはやばいな…オレが勉強しても無駄やけど赤点とったらオカンに怒られるしなぁ…」


怒られたらケータイ没収やからなぁ…


ったく、


勝手に人のケータイぽいぽいとりあげるなっちゅーねん。


あっちゃー!


ホンマに勉強してないわ…


焦って頭をぽりぽりとかく。


それを見て立川がクスッと小さく笑った。


「ちょっとでも勉強したら違うでしょ!一緒に勉強しよっか!」


「…せやな。少しは努力してみるか…せやかてオレが勉強してもやなぁ…」


結局同じやと思うけどなぁ…


まぁとりあえず勉強しよか。


カバンの中からノートと教科書を取り出す。


立川は数学の問題にとりかかりはじめた。


よっしゃっ!


オレもしっかりまとめるで!


気合いを入れてシャーペンを持ったが…


ほんの少しまとめたところで突如眠気が襲ってきた。


や…やばい…


眠い…


いや、けど勉強しな…


…グー(爆睡


あっという間に夢の世界に入ってしまった。





………んっ??


何か視線を感じて目を覚ました。


ゆっくりと目を開くと立川がじっとオレを見ている。


「…ん、あ、ああ、寝てたわ。」


小さくつぶやくと立川はオレが起きたのに気づいて慌てて視線をそらした。


「…??どうしたん?立川。」


「別にっ!何にもないよっ!」


慌てて答える立川。


それをいぶかし気に見る。


「あっ!もぅ下校時間すぎてる!はやくかえろっ!」


立川はごまかすようにきりだした。


「お、ホンマや。かえろか。」


まぁ寝ぼけて頭もぼんやりとしていたから流されてやることにした。


立川は慌てた様子で図書室をでる。


オレはその後をのんびりとついていった。


途中で大きなあくびをする。


ふぁぁぁ…


まだ眠いなぁ…


家帰ったらもぅすぐ寝よ。


そんなどうでもいいようなことを思っていると、


「…ねぇ、斎藤。」


突然立川に名前を呼ばれた。


なんか知らんけどかなり真剣な声。


「なんや?」


立川は迷うように視線をそらすと腹をくくったように言った。


「もし…私が斎藤のことを好きになっちゃったって言ったらどうする??」


もし立川がオレのことを好きになったら??


そりゃぁ…きまっとる。


「そりゃぁ…おまえもただの取りまきとして扱うようになる、かな?」


「えっ…」


立川の顔が固まった。


瞳に涙がたまっていく。


…??


なんでこんな顔するんや?


しかもいきなりこんなこと聞いてくるとか…


なんかあったんやろか…


そう思ったところでふと検討がついた。


もしかして…


「なんで?もしかしてホンマに好きになってもうたとか?」


ふざけるように笑って言った。


立川は慌てて首をふる。


「い、いやっ!そんなわけないでしょ!聞いてみただけだよ!じゃぁまたねっ!」


そう言い残すとそのまま走って学校をでていった。


後ろ姿を見守りながら小さく皮肉気に笑う。


……核心した。


立川はオレのことが好きになったんや。


これで立川がオレに向かって好きと言えば遊びはしまいや。


さっきもいったように立川も取りまき達と同じ扱いをする…


……


…オレにはそれができるやろうか?


立川を特別視せんと他の取りまき達と一緒に扱うことができるやろか?


…不安になってくる。


だってやで…??


ホンマの話、立川はあいつに似ている。


立川のことをおとそうと思ったのも、立川にあいつの影を重ねていただけなんかもしれへん。


だから立川を外見じゃなくて中身でおとすことができたら、


あいつにオレは外見だけの男やないって証明できると思ったんや。


けど、


これだけは言える。


オレは立川に恋愛感情を抱いていない。


それはあの日もう特別な女をつくらへんって決めたからだけじゃない。


そんな、決めたからとか、


かっこいい理由じゃない。


オレは単純に…


あいつのことを忘れられへんだけなんや…

やっと『あいつ』の正体が固まってきました〜!

もうちょっとしたらその人を登場させてみようかな…


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