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☆5話 気持ち☆理沙side

あの日曜日から1週間がすぎたころ。


私にはすっかり忘れていることがあった…


実は今はテスト2週間前なのです。


それなのに私ったら…


日曜日も勉強もしないで遊びに行ったし…


何してんだろ…??


自分の不甲斐なさにあきれてしまった。


…よしっ!


今からでも遅くはないっ!


って、まえにもこんなことあったよね…??


いや、けど今度はまえとは違う!


立川理沙!


本気でテスト勉強に取り組みます!


そう誓いながらカバンをせおう。


よーし、このまま図書室に直行だっ!


図書室にはなぜか人がいなかった。


…??


なんでだろ…??


あっ!そっか!


みんな家で勉強してるんだねっ!


さっすがぁ!…じゃないや…


とにかく勉強頑張らなくちゃ!


そうシャーペンをとったとき廊下からドタドタドタッ!と大きな音が聞こえてきた。


そして図書室のドアがガラッと開く。


えっ…??


「斎藤??」


斎藤は図書室のドアをそぅっと閉めるとドアの影に隠れた。


「なんでいるのっ!?もし…」


斎藤が口の前に人差し指を当てて『静かにしろ』と伝えてきた。


言葉を途中で切る。


廊下でざわざわと女の子達の声が聞こえた。


しばらくは声が続いていたがあきらめたのか声は遠くへ消えていった。


それを確認して斎藤ははぁっとため息をつきその場に座り込む。


「あ〜!やっと撒けたぁ…ちょっと取りまきに追われとったんや…」


「はぁ…大変だね。」


「しんど…」


そう言いながらも立ち上がり私の前の席に座ってきた。


「それにしてもまた勉強か?」


「えっ?あっ、うん。だってもぅテスト2週間前だよ?」


「そうか…って、ええっ!?」


斎藤はあらかさまに驚いた。


ええっ!?って…


忘れてたんだ…


「それはやばいな…オレが勉強しても無駄やけど赤点とったらオカンに怒られるしなぁ…」


頭をかきながら悩みだす斎藤。


私はクスッと笑った。


「ちょっとでも勉強したら違うでしょ!一緒に勉強しよっか!」


「…せやな。少しは努力してみるか…せやかてオレが勉強してもやなぁ…」


斎藤はぶつぶつ言いながらもカバンからノートや教科書を取り出し始めた。


よ〜し!


私も勉強するぞ〜!


気合いを入れなおして数学の問題を見つめる。


集中して勉強にはげんでいるといつのまにか下校時刻が近づいていた。


もぅこんな時間か…


そろそろ帰らなきゃね。


「斎藤、そろそろ帰らなきゃだよ?」


ノートや教科書をカバンに詰めながら言った。


けど返事は返ってこない。


…??


無視ですか??


ちょっといらっとして斎藤の方を見る。


「って…寝てるし…」


斎藤はいつからか夢の中だった。


ノートを見てみると半分もまとめていない。


いつから寝てたんだよ…


けど…


きれいな寝顔…


じっと斎藤の顔を見つめた。


いつもの大きな目は閉じられてかわりに長いまつ毛が目を守っている。


まぁまぁ引き締まっているはずの口元はぽかっと開いて規則正しい息をしていた。


…って私っ!


何まじまじと斎藤の寝顔を観察しちゃってるのよっ!


いけない、いけない…


ふと手を胸に当ててみた。


…ドキドキしてる。


どうしよ…


私斎藤のことを好きになりかけているなんかじゃない…


私、斎藤のことを好きになっちゃったんだ。


だって今だってしっかり勉強していたようで、


目の前に斎藤がいたから全然集中できてなかった。


最近の授業中を思い返して見ても、ずっと斎藤のことを考えていた。


私は美香を裏切ってしまったんだ。


けど、好きになってしまったんだもん。


斎藤がいけないんだ。


私をおとそうなんてするから。


私は本当にあなたを好きになってしまった。


もし…この気持ちを斎藤に伝えたら…


どうなるだろう…??


「…ん、あ、ああ、寝てたわ。」


斎藤が目を覚ました。


慌てて斎藤から視線をそらす。


「…??どうしたん?立川。」


「別にっ!何にもないよっ!」


斎藤はいぶかしげに私を見る。


「あっ!もぅ下校時間すぎてる!はやくかえろっ!」


「お、ホンマや。かえろか。」


慌てて図書室をでた。


斎藤もおおきなあくびをしながら私についてくる。


「…ねぇ、斎藤。」


「なんや?」


「もし…私が斎藤のことを好きになっちゃったって言ったらどうする??」


そのとき、


私はどんな答えを期待していたんだろう?


どんな答えを求めていたんだろう?


けど、斎藤は絶望的な言葉を私に浴びせた。


「そりゃぁ…おまえもただの取りまきとして扱うようになる、かな?」


「えっ…」


一瞬信じられなかった。


だって心のどこかで私だけは特別だって思ってたから。


けど…


結局違ったんだ。


斎藤にとって私は…


他のたくさんの女の子達と一緒なんだ…


「なんで?もしかしてホンマに好きになってもうたとか?」


斎藤が笑いながら聞いてきた。


私は慌てて首をふる。


「い、いやっ!そんなわけないでしょ!聞いてみただけだよ!じゃぁまたねっ!」


斎藤に手をふると家に向かって走った。


瞳からは涙がぽろぽろとあふれでている。


私の…バカ…!


変な期待なんてするから…


こんなに悲しいんだっ!


もともと斎藤のことは好きになっちゃいけなかったのに…


斎藤は美香の好きな人だったんだから!


けど…


好きになっちゃった。


今更この気持ちを変えることなんてできないっ!


家についてお母さんにただいまも言わず部屋に入った。


そしてベッドにとびこむ。


………


いや…


他の女の子達みたいに…


美香みたいに…


名前も覚えてもらえないような存在になるのはいや…


あんなふうにうっとうしがられるような存在になるのはいや…


今みたいに、


たとえ遊びだとしても、


私の気を引くのに必至になっていて欲しい。


私だけを見ていて欲しい。


どうすれば…


このままでいられる??


…この気持ちを斎藤に伝えなければいい。


このままだと斎藤もそのうち私をおとすという遊びにあきるかもしれない。


けど、少しでもこのままでいれる。


斎藤に見てもらえる。


この気持ちは…


絶対に知られてはいけない。

空白の一週間ができてしまいました。

それまでにいったい何があったんだ!

そしてまたまた急展開です。

いきなり理沙が達也のことを好きになりました(汗

なんというかいきなり達也が大好きになってます;

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