平成24年⑩
授業受けるのに早く教室に来てしまったので、今日はマガダミアナッツを食べて待っていた。
「あ!高瀬は今日はマカダミアナッツなんだね!
ちょーだい!」
沙優はいつも元気だなぁと思いながら、沙優とエミリーにお裾分けをした。
その後、沼山と飯田来て斎藤はいつも通りギリギリに来た。
「おーなんとか間に合った!てか先生来てないじゃん。」
エミリーが「日本文化史の先生ってさ、あの変な先生だっけ?」
と聞いてきた。
僕は「うん、確か‥」と答えた。
授業が始まっても先生がまだ来ない。
教室もだんだん騒がしくなって学生たちも楽しくお喋りを始めた。
すると、教室の後ろを振り向く生徒たちが何人かいた。
僕も振り向くと、昨日の学食にいた先生が教室の後ろで立っていた。
一気にシーンとなり、みんな一斉に後ろを見た。
すると先生は「みんな僕のこといつ気付くかなと思って立ってたんだよ。」
生徒全員が「?」だった。
その先生が教壇の前に行き、
「担当の宮川です。えー、先程ですね。教務課の連中とあーだこーだと言い合いになっていたので遅れましてね。一つ一つの注文が多いし、うるさいし、俺も講師だから知らんって!
あ、すみません。教務課の連中がアホ過ぎて愚痴が出ちゃいました。こんな先生嫌でしょ?ねぇ?」
と1番前の席の男の子に聞いていた。
その子は首を傾げながら、愛想笑いをしていた。
「えー、この授業はしっかり出席してテストさえ受ければ、単位は100%取れます。楽です。テストが近くなったら、テストの出題内容を教えます。それをノートに書き写して、テストの時にそれを見て書けば、評価は高いでしょう。それでも単位を落とす人はいるので、不思議な世の中でありますねぇ!」
と最後のねぇ!の小尾を⤴︎上げた。
授業は宮川の板書とプリントを見て講義を聞くのと、残りの半分は宮川が携わった歴史ドキュメントの映像を見て終わった。
後ろで沙優がすぅーすぅーと寝息を立てていたが、起こされることもなく寝ていた。
授業が終わり、僕は手を上にあげ伸びをした。
エミリーが沙優に「起きて!」と言ったが、沙優は「う〜ん‥」と唸って顔を伏せたままだった。
「ったく、しょうがないわね。高瀬!マカダミアナッツ1個ちょうだい!」
「え?いいけど、どうするの?」
と言いつつ1個エミリーに渡した。
「はい、沙優。口の中失礼するね。えい!」
と言いマカダミアナッツを口に詰め込んだ。
沙優は
うっ‥て言いながら、マカダミアナッツを食べながら顔をあげた。
エミリーはショルダーバックを持って立ち上がっって言った。
「ほら、みんなお昼ご飯行くわよ。」
僕は、
「エミリーすげーな。そんなで起こすとか。」
と言った。
エミリーはややドヤ顔をしながら
「何年、友達やっていると思ってるんの。早くお昼行こう!沙優!早く準備して!先行っちゃうよ!」
「エミリー待ってよー」
と沙優は慌てて準備した。
僕は沙優のショルダーバックを手に持った。
「慌てなくていいよ。のびんり行こうぜ」
「ありがとう。」
僕は沙優と一緒に教室を出た。




