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平成24年④

次の日は、体育の授業があった

まさか大学生にもなって体力テストをやると思わなかったが、出ないと欠席になるので仕方なく参加した。

体育の講師の方が

「はーい、近くの人と2人組になって。体力テストを行なう人とカウントする人必要だからー」と言った。

僕はいつも2人組作るイベントになると余る。先生かどこかのペアに入れて3人組にしてくれたり、先生とペア組んだりだった。毎回、毎回これをやる度に変な空気になり、みんな僕のことを悲しい奴だなという視線が嫌だった。

後ろにいた、金髪のチャラそうな奴が

僕に声を掛けた。

「ペアやろうぜ!」

僕は

「おお、おぅ!」と咄嗟に答えた。

まさか、こんなチャラい奴が僕に声を掛けるとは思わなかった。

周りを見たら、飯田と沼山もペアをそれぞれ作っていた。


状態起こしや反復横跳び、50メートル走をやった。久しぶりの運動に少し息が上がった。

金髪の奴は僕に

「以外と運動いけんだなぁ!すげーな」

と言ってきた。

僕は少し照れながら

「ずっと運動部だったから」

と答えた。

最後はシャトルランだった。

金髪の相方はちょうど80を迎えたあたりで

「うぁああ、だめだぁ」と

言いながら、僕の方に来て座った。

「いきなり、座って止まると心臓びっくりするから歩きな!」

と言ったら

うぃーと言いながら軽く歩き始めた。

そして、僕の番になった。

中高でもシャトルランをやっていたが

120回ぐらいまでは行けたので、体力には自信があった。

そして始まり、気づいたら100まで行っていた。

横を見ると向こう側に2人だけ走っていた。

110を超えた。向こうを見ると誰も走っていない。

120を超えた。だんだん息が上がってきて

周りをみる余裕がなくなってきた。

ピー!と笛が鳴り、

「はーい!ストップ!時間がないから120で終わり!」と体育講師に言われ僕は歩きながら、金髪の所に向かって歩いた。

その時、体育館にいるみんなが拍手をしてくれた。拍手喝采だった。

人生でこんなに拍手されたのは初めてだった。

そんな中でも一番大きな拍手をしてくれたのは金髪だった。

「すげーな、お前!スポーツ推薦?」

僕は座り込んで

「AOだよ。疲れた〜」

と言って水を飲んだ。

座り込んでボーとしてると、飯田と沼山がやってきた。

飯田が「高瀬!すげーな!体力化物かよ。」

と腕を組みながら言った。

沼山も「高瀬くん、陸上部に行きな!」

と言ってきた。

「さすがに陸上部は俺でも無理だろ。」

「いや、高瀬なら箱根も夢じゃないな!おめでとう!」

と金髪はハハハと笑いながら言った。

「箱根は無理だって。箱根出る人たちはシャトルラン120回ぐらいでハァハァしないでしょ。てか、君の名前知らなかったわ」

「俺?斎藤。」

ありきたりな名前だった。

「おい!お前ら!人の名前聞いといて、シーンとするなよ」と斎藤は言った。

飯田が

「取り敢えず、帰ろうぜ!高瀬バテてるし、今のうちに準備して高瀬置いてく!」

と言い急いで準備しだした。

「高瀬くんごめん!お先に!」

「高瀬じゃーな!」

いや、

「おまえら置いてくなよ!!」

と走って追いかけた。

さっきまでシャトルランしていたのに、なぜか

また走り出せた。

4人ではしゃぎながら渋谷駅に向かった。

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