平成24年②
昨日は深夜3時までウィニングイレブンをしてたので今日はお昼の12時に起きた。一人暮らしってこんなにも人をだらしなくするものなのか。
お水を飲み、支度して家を出た。
梅雨のジメジメとした嫌な季節。いつもチャリで最寄り駅まで行っているが雨が降ってるため歩いて行った。バスで行こうと思ったがたまには歩くのも良いだろう。
氷川神社の横を通り過ぎ、時の鐘の方へ向かう。最寄りの川越駅は本当に栄えてる。
「ださいたま」という言葉を聞くが
富山よりははるかに栄えてると思う。
埼京線に乗り渋谷駅まで向かった。
入学して2カ月たったのに友達が1人もできない。
他の新入生たちは楽しくワイワイやっており、中にはもうカップルまでできていた。
東京でも、僕の存在は受け入れられないのか。
休憩時間はいつも妖怪ウォッチのゲームをやっていた。妖怪ウォッチが世間で話題となり、ポケモンの人気を超すのではないかと、囁かれていた。
その日も1人でゲームをしてると明らかに隣から人の気配を感じた。顔を見上げて見ると、僕のスマホを堂々と覗き込んでいる奴がいた。コイツなんなんだ?と思って見ていたら、
「ぷにぷに?すごい面白いよね。ソレ。てか君さブシニャン持ってるじゃん?どうやってゲットしたわけよ?」
僕は変な奴と思いながらも答えた。
「指定された妖怪たちをゲットしてミッションをクリアすればゲットできるよ。しかもその妖怪たちは序盤から出てくる奴らばかりだし。」
その坊主頭の奴は「授業終わったら教えてくれないか!?」
と目を輝かせて言ってきた。
あまりにも目が輝やき眩しかったので、授業が終った後に学食で教えることにした。
授業が終わり学食に移動し「ブシニャン」のゲットのコツを教えた。
その坊主頭の奴は「サンキュー!よっしゃ!」と言い笑っていた。
「俺、文学部1年の飯田和成。甲府から上京してきた。よろしく。」
と手を差し伸べてきた。
僕も手を差し伸べて、握手し自己紹介をした。
「文学部1年の高瀬春樹です。富山から来ました。」
飯田は「ふぇ〜富山」と言いながら考えていた。
「富山は知ってるけど、どこにあるの?なんか石川と福井と混じって分かりづらい」
「確かにゴッチャになるよね。まぁ方面的には合ってるから別にいいんじゃない。富山なんか行く予定ないでしょ。」
「確かにな!」と飯田はゲラゲラ笑った。
「甲府って山梨?東京の隣でしょ?実家から通っての?」
また、飯田はゲラゲラ笑った。
「甲府からこんな大都会に通うのは無理だよ。あずさでも時間かかるぜ。」
「あ、あずさ?飯田くん。もう彼女できたの?」
飯田は今日1番のゲラゲラ笑いをした。
「高瀬って面白いな!天然?あずさは特急あずさのことだよ!」
僕は一気に頬を赤くした。
「飯田くん!そんなに大きい声で言わなくてもいいよ!僕は富山出身だから関東の電車は分からないのよ。」
「悪い。悪い。あーでも久々に大笑いしたな。今度さ、暇な時またメシいこーぜ!」
といいLINEのQRコードを提示してきた。
「うん!」
と僕は返事し飯田のQRコードを読み込んだ。
その日は2人でうどんを食べて解散した。




