街づくり?
「さぁさぁ、魔王様!勇者様!会議を始めますよ!!」
「ちょっと、どうしたの君~。すごいやる気じゃない?」
「なんだ?最近出番少ないからアピールせねば!って感じか?」
「ち、違いますよ!!私は書記を頑張ってるのでそのようにうつるだけです!」
「まぁいいや。前回の続きだが。」
「えっと、魔族の町が地上になぜないのか?って所ですね。」
「うん、なんで作らないんだ?あった方が便利だろ?」
「それはですねぇ、以前もでた議題なんです。地上に魔族の町作ろうって。」
「いいじゃん。そこで野菜つくっちゃえよ。」
「いやね、勇者さん。」
「な、なんだよ?」
「私たちって見た目どうです?」
「ん?見た目?まぁひいきめにいって怖いよ。」
「でしょ?わかってるんです。魔族を殺しまくってる勇者さんですらそう思っちゃうんですから、一般人からしたら、見たら卒倒しちゃうでしょ?一人でそうなんですよ?それが集団でいたらどうです?」
「あぁ~。。。脅威でしかないわなぁ。。。」
「でしょ。だから集団はまずいんです。ましてや町なんて作っちゃったら襲われちゃいますよ。我々一人の力は人間より上回ってますが、数は少ないですからね。人間に集団で襲われると思うと。」
「なんか、言ってる事逆だけど、真理だよな。聞いた限りじゃ。お前たちの方がマナー守ろうとしてるもんな。」
「でね、人に見つからないところに町を作ろうって案もでたんですよ。」
「おぉ。いいじゃん。山奥とかよ、毒の沼地なんか人こないぞ?」
「ちょっと勇者さん。毒の沼地って。。。それ我々にも毒ですからね。。。」
「あ、ごめん。お前ら毒とか吐くからあんまきにしないのかなぁって。。。ごめん。」
「まぁ人間も毒吐きますもんね?」
「っち!!てめぇ!!」
「ほらほら、ダメだよ君。ちゃちゃいれないの。で、山奥に作った場合、人間の町へのアクセスが悪すぎるんですよ。これじゃ情報収集ができない。それに山は痩せた土地しか残ってなく、野菜もなかなか育たない!良い場所はすでに開墾済みで人の営みがあるんです!!」
「な、なるほどな。じゃぁやっぱゲリラ的にばらけて動いた方がいいのかもな。」
「あると便利なのはわかるんですけどね、人への印象が悪すぎる。町つくったらその土地占領されると思うんですよ、人間って。我々はただ生きるための土地が欲しいだけなのに。。。」
「おまえら見た目で損してるよなぁ。。。」
「私たちから見たら、人間なんてみため変わらず個性なさそうですけどね。」
「あ~、それはね。正解だわ。」
「なので、地上での街づくりは無し。領土手に入れてからすごいの作っちゃいますから!」
「あ、でも1つだけ地上にも城もってるよな?魔王の城!!」
「勇者さんに占領されて、今じゃ人間が支配してますけどね!!」
「そ、そうだった。ごめん。あぁ、じゃぁさ、洞窟内に町作ればいいんじゃないか?目立たないし、人もめったにこないぞ?」
「勇者様。。。」
「お、久しぶりの発言じゃないか。どした?」
「人がだれもよりつかない洞窟にはいってくる人ってだれですか?」
「ん?」
「興味本位で入ってきて、奥の方まで、きちゃう人ってだれですか?」
「あ・・・」
「仕送りのお金や、町で買った物いれといた箱あけて持ってく人ってだれですかぁああああ?」
「お、俺かぁ!!すまーん!!!」
「もういい、君、もういいんだよ。よく言ってくれたね。。。」
「す、すいません魔王様。絶対いっちゃダメだって口止めされてたのに。でも、でも俺、言わずにはいられなかったっす!!勇者様すいませんでした!!」
「いや、お前は事実を言っただけだしさ、実際やっちゃってるもんなぁ俺。。。」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「民家でもやっちゃってるもんなぁ。。。」
「!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「え~。とりあえず今日はお開きで。」