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そして伝説へ


残存兵力を集結し、邁進する魔王軍。

平和を取り戻し、緊張とは無縁になった城に突如として現れた魔族を見て、住民たちの絶叫が響き渡る。

対応する兵力もなく、蹂躙されるのかと、近い過去の光景が頭をよぎる。


しかし魔族は行進を止め、使者の合図の旗を掲げた者が一人、城門の前で大音声をあげる。


「我々は侵略しに来たのではない、交渉に参ったのだ!!人間の王よ、我が王との会見を開け!!」


侵略ではないと分かった住民たちは、安堵の声をあげるものの、果たして本当にそうなのかと皆、一様に不安な表情で成り行きを見守っている。


しばし待っても、なにも返答がないと分かると、使者は再び大音声をあげる。


「よいか、よく聞け!!今すぐに会見を開くのだ!!さもなければ力ずくで押し通る事などわけでもないぞ!!か弱き人間よ、魔族の力を忘れたわけではあるまい!!」


使者の言葉が終わると、魔王軍の絶叫が堰を切ったように響いた。


住民はみな耳をふさぎ、子供を抱き、これからどうなるのかをただただ祈るしかなかった。

すると城門は開き、王が使者の前にやってきた。


「いったいどうゆう事だ?魔王よ、勇者に殺されたのではなかったのか???」


「うむ。確かに殺された。が、我はすぐに復活を果たしたぞ。まだ力は十分に戻っていないとはいえ、こんな小城息を吹きかけるだけで潰してみせようか?」


魔王がすごむと、王の虚勢はもろくも崩れ去り、立っているのがやっとの模様だった。


「な、なにが望みなのだ?交渉とはいったいなにをする気なのだ?」


「ふふふ、いいかよく聞け・・・・



「魔王様~!!お茶はいりました~!!」


「もぉ~、また良いところで邪魔してぇ。」


「あぁすいませんっす。すっかり忘れてしまってたっす。」


「私言ったよねぇ?集中したいから声かけないでって!!」


「本当に申し訳ないっす。。。で、執筆の調子はどうなんすか?」


「うん、すごくいいよ。事実をモチーフに書いてるから勝手に筆が進んじゃうって感じ!」


「おぉ~、早く読みたいっす。」


「ふふふ、今はね、君が交渉の使者に立った所かいてたんだよ。」


「おぉ、まじすか!!」


「あの時の君かっこよかったもんねぇ。今でもセリフ思い出せるよ。」


「いやぁ~、照れるっす。」


「照れるっすじゃねぇよ。茶が冷めちまうぞ?魔王を呼んでくるって言ってどんだけ時間かかってんだよ?」


「あぁ勇者さんすいません。今行こうとしてたところなんです。」


「執筆どうなってんだ?ってかどうやって終わらすつもりなんだよ?最終的に俺が話付けてやったんだよなぁ???」


「それはいいっこなしですよ。勇者さんは最初から最後まで登場しませんから。」


「おい?なんでだよ。ほぼ俺の考えた筋書きなんだぞ?」


「だって私を殺した勇者さんに全部教えてもらいました~じゃ魔王としての威厳が保てないじゃないですか。」


「でも人間の王めっちゃびっくりしてましたっすよね!!」


「ん?そりゃそうだろ?殺したと思った相手が生きてたんだ。腰も抜かすだろうよ。」


「なんか声すらだせないって状態でしたよね?」


「まぁな、魔王軍から登場すれば何が起きたかわかんないよな。」


「魔王様にすらびびってたのに、魔王様を倒した勇者様もでてきちゃうんすもんね、腰抜かしただけでよかったってもんすよね!!」


「出ていく気なかったんだぞ?でもお前ら交渉へたすぎ。人間側に手玉に取られてたろ?」


「いやぁ面目ない、なんせ交渉なんてしたことなかったもんで。。。」


「きっとおまえらの穏健派の王の時もこんな感じだったんだろうな?人間なんて口だけは魔族よりすごいよな。屁理屈ばかりこねやがって。」


「ほんとにねえ、婉曲な物言いなんでなにを伝えようとしてるかわかんないんですもん。」


「でもまぁ無事に交渉終えれて良かったな。」


「本当にありがとうございました。勇者さんのおかげです。」


「まぁ、生き返らしてくれた礼ってやつだ。」


「これからどうするんすか?勇者様?」


「ん~、生き返ったのばれちゃったしな。ここにいる意味もなくなっちゃったしな。」


「勇者さんさえ良ければずっといてくれていいんですよ?」


「俺、ずっと居てほしいっす!!」


「まぁお前らの茶は美味かったよ。おまえらの考えも理解できたしな。魔王は良い王だよ、うん。」


「勇者さん・・・」


「まぁ、ブラブラするさ。魔族と人間が共存できる世界を傍観者としてみてくわ。」


「私、頑張りますからね!!」


「おう。困ったら呼んでくれよ。あとな、」


「はい、なんでしょうか?」


「そのつまんなそうな小説書き終わったら読ませろよな。」


「はい。勇者さんは登場しませんけど。」


「てめぇw」


「では、おさらばです。勇者さん。」


「勇者様、色々ありがとうございました!!」


「うん。元気でな!!」



こうして、魔王は人間との共存の世界を目指し、実現していくのであった。

後に魔王は、仁穆王と呼ばれ、その治世は長きにわたった。

その陰には、昔勇者と呼ばれてた者の力添えが大きかったとも言われている。


ジン・ニン・ひと

おもいやり。いつくしみ。特に、儒教の根本理念として、自他のへだてをおかず、一切のものに対して、親しみ、いつくしみ、なさけぶかくある、思いやりの心。


ボク・モク・やわらぐ

①やわらぐ。なごやか。むつまじい。「穆穆」 ②てあつい。ていねいな。「敦穆(トンボク)



おしまい。



何人の方が読んでくれたのかわかりませんが、完結しました。初めて書いた小説でした。なんとなくノリで書いたんですが、完結させる事と、400字原稿用紙100ページ分の4万文字は書きたいと思って頑張りました。達成できてよかったです。10日間で書いたのですが、考えてる時間がとても楽しかったです。

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