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目覚め・・・たよ。


・・・ん。・・・ふぅ。どうやらダルさも少しはとれたか。

多少は頭痛が残ってるようだが、そこまで酷くもないな。


「でね、あの時魔王様がやっちゃったんじゃないですか~。」


「えぇ~、それは君があぁしてくれって言ったからさぁ~。」


なんだ。まだ茶飲んでるのか。いったいここはどこで今何時なんだよ。

ってかちょこちょこ魔王様って単語が聞こえちゃってるんだが、いったいどんな状況なんだ?


「ん。ごほんごほん。おい。お前ら」


「あ、魔王様!勇者様が目覚められたようですよ!!」


「本当だ。ようやく起きられたんだね。どうしよう~お茶温めなおした方がいいよねぇ?

 ってか、困った。私あれしたかったのに!!」


「魔王様楽しみにしてましたもんね?勇者様に頼んでみたらいかがです?」


「えぇ~。なんかそれって興ざめじゃない?でもしたかったしなぁ・・・」


「おい。ごちゃごちゃうるさいんだよ。いったいどうゆう事か説明しろ。」


「あのぉ~勇者さん。決まりってわけではないんですけどね。一応しきたりと言うかぁ、雰囲気って大事じゃないですかぁ。」


「何が言いたい?」


「えぇ~、ですからね。ちょっと最初のくだりからやり直してもいいですかねぇ?」


「勇者よ。目覚めるのだ!!ってところっすよね!」


「お前ら。。。」


「形だけなんで、形式美ってやつですよ。」


「っち。喉カラカラだ。とりあえずその冷えた茶飲ませろ。そいで横になってりゃいいんだろ?」


「ありがとうございますぅ。私これするの夢だったんですよぉ。じゃぁ始めますね。」



・・・者よ!・・・るのだ!!

勇者よ!! 目覚めるのだぁあああああああああああああ!!!


「・・・なんか前回より気合入ってないか?


「え?入っちゃってました?楽しみだったからつい。」


「今回の方がよかったっす!!なんか、ほとばしる熱いパトスを感じれたっす!!」


「そぅ~お?私本番強いタイプだから自然となっちゃったのかも。ふふふ~。」


「ふぅ。で、いったいどうゆう状況なんだ?お前は魔王で、こないだ俺に倒されたよな?」


「あ。はい。そのせつはどうもぉ。じゃぁ説明しちゃいますね。先日私は勇者さんに倒されましてですね、勇者さんは凱旋したんですよね。で、全人類から祝福されて、お城ですごい祝賀会もされちゃって。」


「うん。そこは覚えてる。で、なんでこんなに早く魔王が復活してる?」


「あぁ~それはですね。まぁ私魔族なんで。復活自体はすぐしちゃいますよ。でもまぁ魔力?っていうのかなぁ。野心とかそうゆう気力的な所は全然なわけでして。ま、次の魔王を産んで育てるのも私の仕事なんですけどねぇ。そいで、次回の対人間戦の準備に今からとりかからないとなぁって。」


「なんか、お前もお前で大変なんだな。」


「そうなんですよ。なにせ有能な部下達は勇者さんにやられちゃいましたからねぇ。。。」


「・・・・・・」


「で、続きですけど。勇者さんはですね、その祝賀会の晩餐で、毒殺されちゃったんです」


「な!!!!毒殺だと!!一体誰が・・・」


「まぁねぇ、驚きですよねぇ。人類のために頑張った勇者さんを、用が済んだら殺しちゃうって、しかも力じゃ勝てないから毒って。魔王倒してみんなが一番祝福してくれる席で殺しちゃうんですもんねぇ。我々魔族でもひいちゃいますわぁ。」


「用済みだから殺しただと?」


「ん~。ビビっちゃったんじゃないですか?王様たち。だって今の勇者さんは、魔王である私にも勝てちゃう存在 になっちゃったわけでしょ?そんな力をもった人間が周りにいたら、王様連中は安心して 暮らせないですよねぇ。地位も名誉も奪われかねないじゃないですかぁ。」


「だから、殺したと。。。あいつら。。。」


「まぁ人間界では割とよくあることなんでしょ?そちら側の経典読んだときに書かれてましたよ。」


「経典?あぁ、我々人間界の違う世界の神が書かれたやつの事か。確かに王朝変わるたびに功労者を殺してる神達もいたな。。。まぁその話はいい。」


「大丈夫ですか?勇者さん?お顔がすぐれないようですが?」


「で、なぜ殺された俺がここにいる?」


「あぁ~、一応ね、魔王の力でそちら側で何が起きてるのか見てたんですけどね、あまりにもひどいっていうか。魔王倒した勇者が人間たちから殺されるってのは、今まで前例がないんですよね。なので、なんか、、、こっちで生き返らしちゃいました。」


「・・・・・・」


「人間にも嫌気さしちゃったでしょ?一段落したし、勇者さんもこっちで生活していかないかなぁ?って 。」


「復讐しろと?」


「ん~、勇者さんがそうしたいのなら我々は手をかしますけど、無理やりする必要もないんじゃないです かねぇ?」


「・・・・・・」


「先ほども言いましたが、なにぶん有能な部下が少なくてですね、次回の準備に手間かかっちゃうなぁって。なので勇者さんにお手伝いしてもらえたらなぁって・・・・ねぇ?君?」


「は、はい。是非ですね。勇者様から今回の魔王討伐の問題点などが聞けたらと。それを次回に生かせたらと思いまして!!」


「どうでしょうか?勇者さん?」


「・・・・まぁ。暇だしな。殺された俺は人間界にももどれんし、良いだろう。」


「おぉ、ありがとうございます~!!君、さっきのお茶菓子まだ残ってたよね?僕はお茶温めなおすから準備して!」


「わかりました~!!」






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